5月最大の下落は、同月上旬のUCITS HFS Indexの下落（第一週が-0.45％および第二週が-0.37％）によるものです。第三週はやや軟調で（-0.17％）、小さいダメージでした。UCITS HFS Indexは、ほとんどの戦略サブカテゴリが5月最終週には何とか上昇し、月間損失を和らげる結果となりました（+0.28%）。
戦略サブカテゴリの観点では、5月は12のカテゴリのうち5つが利益を上げました。最も好成績だったのはCTA（+2.11%）と通貨（+1.75%）で、両者とも3月と4月の損失からの反発でした。CTAは5月第一週は-0.72％でしたが、その後の3週間で何とか損失を取り戻し、最終週には＋1.98％の上昇となりました。
一方、通貨カテゴリは5月は毎週連続して上昇しました。クレジットおよび債券の両カテゴリは今年は堅調を続けており、今月で6ヶ月目となります。クレジットカテゴリは今年+3.48%、また債券は+2.59%です。
5月最もパフォーマンスが悪かったカテゴリは株式ロングショート（-2.23%）、コモディティ（-2.14%）、コンバーティブル（-0.78%）でした。株式ロングショートとコモディティの両カテゴリが5月最終週で何とか利益を上げた中、コンバーティブルカテゴリは月間を通して下落を続けました。UCITS HFS Index全体としては、今年のパフォーマンスは+1.11%となっています。
※注：UCITS（ユーシッツ）とは、Undertakings for Collective Investment in Transferable Securitiesの略で、欧州委員会が制定した指令（UCITS指令）を満たすファンドを指します。
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