2012年6月20日水曜日

ユーリカヘッジ調査:ヘッジファンド5月は1.24%ダウン、CTAは2.60%プラス

ユーリカヘッジ・ヘッジファンド指数は5月、1.24%ダウンとなり、MSCI World Indexによるとアンダーライイング市場では8.08%のアウトパフォーマンスとなりました。5月の結果により、ヘッジファンド指数の年初来から今日までのリターンは2.23%となりました。

CTAおよびマネージド・フューチャーズは、その他では結果が芳しくなかった5月に一筋の光となり、2.60%のプラスを出しました。アービトラージファンドもまた5月、0.26%のプラスとなりました。

その他はすべてマイナスとなり、最も成績が悪かったのが株のロング/ショートで3.41%のマイナス、ディストレスト債ファンドは2.54%のマイナス、イベントドリブン・ファンドは2.23%のマイナスとなりました。また、マルチストラテジー・ファンドも1.62%のマイナス、債券ファンドは1.13%のマイナス、レラティブバリュー・ファンドは0.68%のマイナス、マクロ・ファンドは0.52%のマイナスとなりました。しかし年初来から現在までの全体像はそれほど悪くありません。すべてのストラテジーはポジティブで、特にレラティブバリュー・ファンドは4.08%のプラス、アービトラージ・ファンドは3.41%のプラスとなっています。

地域ごとのファンドは8.66%ダウンとなった東欧やロシアのファンドによりすべてマイナスとなりました。日本のファンドは3.47%ダウン、日本を除くアジアのファンドは3.43%ダウン、新興成長市場ファンドは3.19%のダウンとなりました。北アメリカファンドは1.77%、欧州ファンドは1.63%、ラテンアメリカファンドは1.44%、それぞれマイナスとなりました。しかし年初来からの統計では、ラテンアメリカのファンドが4.46%のプラスとなりました。年を通じてマイナスとなっているのは東欧とロシア(-2.65%)、と日本(-0.15%)だけです。

ユーリカヘッジの調べでは、マクロ・ヘッジファンドの資産は1400億ドルをはじめて超え、これまでの最高額になったということです。業界自体も拡大し、2012年現在までに350もの新たなファンドが設立されました。

またユーリカヘッジによると、年初来から現在まで、920のファンドが株のロングとショートにより10%以上のプラスを出しており、153のファンドが20%以上、10のファンドが50%以上のプラスとなっています。ファンド・オブ・ヘッジファンズは5月1.88%のマイナスとなりましたが、年間では0.67%のプラスとなっています。




人気ブログランキングへ

0 件のコメント:

コメントを投稿