2012年6月22日金曜日

マレーシアのデリバティブ市場に着目する

世界のトレーダーは次の投資チャンスを捜し求めてアジアに着目していますが、現在最も魅力的な資産クラスは株式でもFXでもなく、上場派生商品です。大阪証券取引所の日経225先物、インド国立証券取引所のNifty指数などと並んで、韓国のKOSPI先物も注目を浴びてきました。しかし最も興味深い市場は、急成長しているにも関わらずほとんど注目を浴びていないマレーシアでしょう。

米コンサルティング会社Tabb Groupは先日、マレーシアの成長性についての詳細なレポートを発表しました。まず、世界最大のパーム油輸出国はいまだインドネシアであるにも関わらず、マレーシアはパーム油先物のフランチャイズを粗パーム油取引のグローバル中心地に設けました。すなわちマレーシア最大の取引規模のブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)です。

Tabb Groupは「マレーシア証券取引所をエマージング市場よりも成長しているようだ」としています。こう語られる理由は、多くのエマージング市場の取引所の管理でなく国内および外国双方から信頼を得ていることによるものでしょう。マレーシア証券取引所のデリバティブ部門は「先物ブローカーによる支店開設の制限を緩和し、デリバティブ市場にリテール参加者を導く」としました。

マレーシア証券取引所は先月、マレーシアの指数先物オプション取引を改良しました。投資家へのデリバティブ教育も強化しています。またマレーシア取引所は今年2月、新商品導入のための新たな清算・決済システムを完成させました。


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