2012年6月27日水曜日

オルタナティブETFでポートフォリオを分散化する

マクロ経済圧力で株式市場全体への信頼度が低下する中、オルタナティブ投資とETFは、以前に比べ少し緩やかになったとは言え、いまだ成長し続けています。

モーニングスターETFアナリストのTimothy Strauts氏によると、オルタナティブへの投資資金流入はすでに減速しました。またJerilyn Klein Bier氏はFA Magazineで、2011年オルタナティブETFへの流入資金は116億ドルでしたがこれは2006年以来最低額だったと述べました。

しかしStrauts氏は「オルタナティブETFの魅力はアウトパフォーマンスではない。低ボラティリティと一貫したリターンだ」と言います。

Strauts氏はロング/ショート株式、マネージド・フューチャーズ、マルチオルタナティブといったいくつかのETFカテゴリーの年間収益目標をおよそ6~8%と見積もっており、一方、ロング/ショートの市場中立型ETFを4~6%と見積もっています。

ETFは手数料が低く、流動性と透明性が高い投資手段です。オルタナティブETFの経費率は一般的に0.51~0.95%ですが、一方ヘッジファンドは通常2%の手数料と20%の成功報酬を取り、ミューチュアル・ファンドでは1.5~2.2%の手数料となっています。ETFの手数料が安いのは多くの場合パッシブ運用であるためです。

Saddle River Capital Management LLCのポートフォリオ管理およびトレーディング部門長Douglas Wolfe氏は「オルタナティブETFの内部を理解するのは比較的簡単だ。ETFには50~150の所有資産があるため、すぐさま分散が可能である」と言います。同氏はオルタナティブ配分の10~20%をコモディティ不動産ETFに割り当てています。

QuantSharesトレーディング部門のRichard Blockエグゼクティブ・シニアヴァイスプレジデントは、オルタナティブETFは幅広い市場への非相関性とポートフォリオのリスク軽減によって、従来の60/40株式・債券ポートフォリオに分散を供給することができるとコメントしました。




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