2012年6月19日火曜日

元シリコンバレーのヘッジファンド・マネージャー、詐欺罪を問われる

シリコンバレーでヘッジファンドを運営していたマネージャーが、様々な詐欺的手法を使い投資家から何百万ドルもの資金を騙し取ったとして、サンノゼ連邦地方裁判所で裁判が行われました。

Albert Ke-Jung Hu氏は著名な国際的法律事務所やよく知られた監査官の名を使い顧客を勧誘していたとのことです。同氏は14日から始まる陪審裁判で、検察官によると“被害にあった投資家たちを自身のファンドに投資させるためにでっち上げた偽り”の画策の中で行ったとされる有線通信不正行為について7つの訴因を問われます。

連邦捜査当局は2009年初頭にHu氏を香港で逮捕、7年にわたってサニーベールを拠点とする複数のヘッジファンドを通じて詐欺を行ったとして告訴しました。裁判所に提出された書類によるとFBIのエージェントがこの期間中失われた顧客の資金をおよそ500万ドルと推定したということです。

逮捕以後拘留中のHu氏は無実を訴えています。同氏の弁護人であるJerry Fong氏はコメントを控えていますが、提出書類では政府が不当にHu氏をターゲットにしたと述べています。

証券取引委員会もまたHu氏に対して民事訴訟を起こしており、こちらは刑事訴追の結果待ちとなっています。米地方裁判所判事のRonald Whyte氏はHu氏の資産を凍結し、同氏が証券取引法を違反したと信じるにたる“正当な理由”があるとしています。

連邦政府の告訴によるとHu氏は富裕層顧客に対して、彼のヘッジファンドAsenqua Beta FundとFireside LS Fundが高名な弁護士や監査官などと共に事業を行っていると保証し、20~30%の収益を彼らに約束することで顧客を取り込んだとのことです。検察官によると、Hu氏は自身のために資金を使い、当局の目を逃れるため、海外の口座に資産を移していたということです。

検察官は最新の書類で「同氏は自身のヘッジファンドを正当化するために法律事務所や監査官の名を使い、それが安全であると思い込ませた」と説明しています。裁判は来週結審予定です。



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