2012年6月22日金曜日

ドバイ・マーカンタイル取引所、新CEOを任命


中東のエネルギー先物の主要取引所であり、スエズ以東の市場での原油価格のベンチマークとなりつつあるドバイ・マーカンタイル取引所(DME)が今日、BNPパリバ・コモディティ先物APACの前マーケティング主任であるChristopher Fix氏をCEOに任命したと発表しました。

Fix氏は1992年からBNPパリバのニューヨーク、パリ、アジア支社で勤務し、20年以上にもわたってコモディティの国際市場で経験を積んできました。取引所のCEOに任命される前はシンガポールのコモディティ先物APACのマーケティング主任として3年間勤務しました。この間にFix氏が担当するアジアの顧客は4倍に増え、これにより2011年アジアEnergy Risk's Energy Broker of the Year に選ばれました。

DME理事長のAhmad Sharaf氏は「DME委員会はChristopher Fix氏というコモディティ業界の非常に優秀なエキスパートをCEOとして迎えられることを喜ばしく思う。ボリュームを増やし、DMEの主力取引であるオマーンの契約のために本当のベンチマークという地位に到達できることを願う。今年の2月にDMEを再編した際に、より重要性の高まっているアジア市場へ今後よりフォーカスしていくという意図を表明したが、DMEの新たなCEOとしてアジア市場での知識と経験が豊富なChristopher Fix氏を迎えたことで、その約束の一端を果たしたといえるだろう」と述べました。

アメリカ生まれのFix氏はフランス語に堪能で、流暢な中国語と日常会話レベルのロシア語を話します。SUNYビンガムトンを卒業し、中国の北京教員養成大学で中国語の学位を取得しました。Fix氏は家族とともにドバイへ移り、8月26日からDMEでの勤務を開始します。

Fix氏は「DMEの委員会がこのような重大な時機に取引所の未来を私に託してくれたことを誇らしく思う。DMEが新たな顧客と改定された株主構造により記録的なボリュームを今年の初めから5ヶ月中4ヶ月で経験したこの時機にこの組織の一員となれることを嬉しく思う。DMEのオマーン契約はスエズ以東の原油値付けに対するベンチマークになりつつあり、スタッフ、委員会、株主、戦略的パートナーと共にDMEのために働けることを楽しみにしている」と話しました。

この任命は2月に行われた株主構造改革で導入されたストラテジーの一端を担うもので、この改革により、DMEはスエズ以東の市場での原油価格に対するベンチマークとなるという目標に一歩近づきます。



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