2012年6月22日金曜日

ターゲットデートファンドは安全か

あなたが現在63歳で、数年間使わない余裕資金をどのように投資するか考えているとしましょう。あるポートフォリオマネージャーはあなたの退職金の63%を債券に投資するよう勧めています。別のマネージャーは、最初のマネージャーの言うことは間違いで63%を株式に投資するように言っています。いったいどちらが正しいのでしょう?なぜ彼らの結論はこんなにもかけ離れているのでしょう?

これは引っかけ問題ではありません。例えばウェルスファーゴの2015年ターゲットデートのミューチュアルファンドとT・ロウ・プライスの2015年ターゲットデートファンドのどちらかを選択しようとしている時に、あなたが正に直面することなのです。

私が初めてこの食い違いに気付いたのはフォーブスの記事を読んでいる時でした。その記事は401Kやターゲットデートファンドを利用する人々の増加を報じたものでした。ターゲットデートファンドとは、ファンドマネージャーが株式、債券、およびその他の資産に分散し、投資家の年齢を考慮しお金が必要な時期に合わせて資産配分を行います。

モーニングスターのシニア・ミューチュアルファンドアナリストの Josh Charlson氏は「投資家は401Kとターゲットファンドの名前に同じ年が冠してあると、両者が全く異なる投資結果になりうることを理解していません」と話しました。例えその違いに気付いたとしても、投資家には次の困難が待ち構えています。何が最も重要なのでしょうか?退職時期の大きな損失を避けるために債券重視型のウェルスファーゴの優先度はどの程度なのでしょうか?あるいは、退職後30年より先は資産を運用しないとした場合、よりアクティブに運用するT・ロウ・プライスのどの点に着目すべきでしょうか?

それらの問題に取り組むにあたって、もしあなたが既にターゲットデートファンドに投資しているなら、そのファンドの中身を検証する必要があります。調査会社ストラテジック・インサイトを母体とするFRCによれば、ターゲットデート・ミューチュアルファンドの資産は5月の時点で4億600万ドルでした。そのうちの大部分が401Kやそれに類似するアカウントでした。雇用主数が増加したため、自動的に退職金用アカウント数が増加し、従業員のお金も従業員本人への十分な説明がないままターゲットファンドに年々つぎ込まれています。

あなた自身が投資しているファンドを理解するのが、最も簡単な方法です。難しいのは、退職金を使って何をしたいのか、またいつ使いたいのかをはっきりさせることです。答えは人それぞれ違うでしょう。しかし従業員一人ひとりのニーズがいかに多様であろうと、一般的に雇用主はただ一つのターゲットファンドしか用意していないのが現実です。




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