2012年2月28日火曜日

特集:世界中の賢い運用資産が、マネージド・フューチャーズに流れ込む理由(13/13)

マネージド・フューチャーズについての手数料の仕組み

マネージド・フューチャーズ業界における合計管理手数料は、株式市場の手数料よりも高額となる傾向があります。管理手数料はマネージド・フューチャーズのアカウントのタイプによりさまざまで、交渉の余地がある場合もありますが、一般的な手数料構造が存在します。投資家は、マネージド・フューチャーズのアカウントまたはファンドに対するパフォーマンス情報が、ほぼ必ずといっていいほど、かかる手数料抜きで表現されている点を十分に理解するべきです。

取引アドバイザーまたは取引マネージャーは通常、運用資産に基づき一律の管理手数料を受け取り、それにアカウントの利益に基づくパフォーマンス「インセンティブ」手数料が上乗せされます。パフォーマンス手数料はほぼ必ずと言ってよいほど、管理手数料およびコミッションなどアカウントにかかるすべての費用を除外して計算されます。パフォーマンス手数料はそのため、正味の取引利益に基づいて支払われ、これは通常、アカウントまたはファンドが以前に確立された純資産価値を上回る場合に限られます。

数人の取引マネージャーは、「ネッティングリスク」を引き受けます。これは、当該アカウントのすべての取引アドバイザーのパフォーマンス結果が合計されてから、投資家にパフォーマンス手数料が課されるというものです。取引マネージャーは、その個別パフォーマンスに従って各CTAに支払いを行うことでネッティングリスクを引き受けます。

管理およびパフォーマンス手数料に加え、アカウントまたはファンドは取引コストまたは仲買手数料を支払います。これらの経費は、先物取引の実行・清算費用を反映したものであり、通常は往復ベースで計算されます。




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特集:世界中の賢い運用資産が、マネージド・フューチャーズに流れ込む理由(12/13)

投資家の観点からのリスク評価

いかなる投資にもリスクが伴うのと同様に、先物および先物オプションにもリスクが伴います。CFTCでは、見込み顧客にはリスク開示声明書を提供するように義務付けており、この声明書を注意深く読む必要があります。過去のパフォーマンスは必ずしも将来の結果を示唆するものではありません。

マネージド・フューチャーズ・ファンドを選定するにあたり、担当ファンドマネージャーがしっかりしたマネジメントを行ってきたかどうかを確認することが重要です。投資前に、パフォーマンスにおけるいずれの高値からその後の底値までのファンドの最悪のドローダウン、または累積的損失価額の影響度や期間を確認することも賢明です。さらに、マネージド・フューチャーズのパフォーマンスを測定する指数もいくつか存在します。投資家は、どの指数がそのニーズに合った最も適切なパフォーマンス基準を提供するのかについて、各指数を参考にしたいと望んでいるものと思われます。右のリストは、よく使われる指数を挙げたものです。





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特集:世界中の賢い運用資産が、マネージド・フューチャーズに流れ込む理由(11/13)

マネージド・フューチャーズ業界への参加者

関心ある投資家を支援する資格を持つ業界参加者には幾つかのタイプがあります。これらの参加者は複数の立場で行動する能力を持ち、多くの場合はそのように行動している点にご留意ください。

商品取引アドバイザー(CTAは、マネージドアカウントの実際の取引に対する責任を負います。先物およびオプション市場に対する自己規制組織であるNFAにはおおよそ1,750CTAが登録しています。アドバイザーは主に2種類に分かれており、テクニカルトレーダーとファンダメンタルトレーダーがあります。テクニカルトレーダーはコンピュータ・ソフトウェア・プログラムを使用し、価格トレンドに従って定性的分析を実行します。ファンダメンタルトレーダーは、供給/需要の要因およびその他の市場情報の分析によって価格を予想します。いずれの取引スタイルも成功する可能性があり、多くのアドバイザーは両方のアプローチ要素を組み入れています。

先物取引業者(FCMは、CTAに指示された取引をさまざまな取引所で実行、清算、引き渡しする証券仲買会社です。こうした企業の多くはまた、商品運用管理業者および取引マネージャーとしても行動し、投資パフォーマンスに対する管理報告書を提供します。さらに、彼らはそのポートフォリオの分散化を促すために顧客にマネージド・フューチャーズ・ファンドを提供しています。

商品運用管理業者(CPOは、パブリックファンドとプライベートプールを組み合わせます。米国では通常、合資会社の形態を取ります。NFAにはおおよそ1,250CPOが登録されています。大多数のCPOは、独立したCTAを雇用して取引上の意思決定を行っています。CPOは、そのファンドを直接配分するか、ブローカーディーラー業界に対する卸売業者として行動します。

投資コンサルタントは、マネージド・フューチャーズの代替投資について学び、マネージド・フューチャーズ・プログラムを実施することに関心のある機関投資家にとって貴重な情報源となる可能性があります。彼らは、機関にとっての特定のニーズに最も適したファンドプログラムのタイプや管理チームの選定を支援することができます。一部のコンサルタントはまた、機関クライアントに代わって、毎日の運営(例:マージンおよび毎日の値洗いポジション)を監視します。

取引マネージャーは、CTAの選定にあたり機関投資家を支援するために利用できます。これらのマネージャーは、過去のパフォーマンス記録で互いに相関性が低い取引アドバイザーのポートフォリオを推奨・構築することができるように、CTAのパフォーマンス記録を分析する洗練された方法を開発してきました。これらの取引マネージャーは、自社独自の商品を開発・販売したり、証券仲買会社などその他の事業体により提起されたファンドを管理する場合があります。



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特集:世界中の賢い運用資産が、マネージド・フューチャーズに流れ込む理由(10/13)

投資機会のタイプ

A)小売またはパブリックプール
小売ファンドまたはパブリックプールについて低額の最小投資レベルが最近導入されたことで、以前は大手投資家のみに限られていた投資手段に参加する方法が小口投資家にも提供されるようになりました。米国では、ファンドマネージャーの事業行為や取引活動は商品先物取引委員会(CFTC)および米国先物協会(NFA)により監督されています。さらに、マネージド・フューチャーズ・ファンドの一般の人々への提供については、CFTCNFA、証券取引委員会(SEC)、金融取引業規制機構(FINRA)および個々の州の規制当局によっても規制されています。パブリック・マネージド・フューチャーズ・ファンドは、独立した会計事務所による監査を受け、厳密な開示要件に従う必要があります。

B)個別アカウント
個別アカウントは、機関投資家または富裕層の個人向けにカスタマイズされたアカウントです。これらのファンドは通常、投資家の指定に従いさまざまな市場ポジションの間でアドバイザーが取引を分散化させることができるように、相当額の資本投資が必要となります。例えば、特定の市場を重視したり除外したりすることができます。契約条件には、特定の解約条件や金融管理要件を含む場合があります。

C)プライベートプール
プライベートプールは、数人の投資家からの資金を集め、通常は合資会社の形態をとります。こうしたプールの多くでは最小投資額を設けており、$250,000もの高額に設定されている場合もあります。通常はこれらのアカウント設定によって、毎月または四半期ごとの入会許可・償還が可能となります。プライベートプールの主なメリットは、中堅投資家でも規模の経済から得られる点です。
これらの代替策はそれぞれ、異なる取引アプローチを持つ複数の取引アドバイザーによって構築され、投資家に最大の分散化を提供しています。




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特集:世界中の賢い運用資産が、マネージド・フューチャーズに流れ込む理由(9/13)

マネージド・フューチャーズ取引戦略

ファンドマネージャーの投資戦略は、2つの主な分野のどちらか一つに該当します。主流のグループはトレンドフォロアーと呼ばれており、もう一方は市場中立型トレーダーで構成されています。

多くのトレンドフォロアーは、市場の動き(トレンド)の上昇・下降を予想し、ロングまたはショートをいつ行うか示唆する、独自の技術またはファンダメンタルな取引システムを使用します。トレンドフォロアーの一部は、基本データに基づく裁量システムやファンドマネージャーの裁量を活用するものの、大多数うは資金管理によりあらかじめ定義された極めて客観的な規律ある諸規則に基づく自動技術取引システムを使用しています。恐怖や欲望といった人間的な感情を取引の意思決定から取り除くことで、完全自動化された取引システムはあらかじめ決められた逆指値注文を頼りとして損失を限定し、利益を上げます。

市場中立型トレーダーは、異なる金融および商品市場(または同一市場における異なる先物契約)の間でスプレッドを行うことで利益を探求します。また市場中立型カテゴリーには、デルタニュートラルプログラムを使用するオプションプレミアムの売り手も含まれます。スプレッダーとプレミアムの売り手のどちらも、無指向性の取引戦略から利益を上げることを目指します。




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特集:世界中の賢い運用資産が、マネージド・フューチャーズに流れ込む理由(8/13)

先物市場の効率性およびパフォーマンス

マネージド・フューチャーズは一部の人々にとって新しいものですが、銀行、法人および投資信託マネージャーは何十年も先物市場を使用して価格変動に対するエクスポージャを管理してきました。こうした会社は先物市場によって、自身が抱えるリスクを、投機家などその他の市場参加者に「ヘッジ」または移行させることができます。

投機家が存在しない場合、価格発見は生産者とエンドユーザーの両者が同時に取引を実行したいと希望する場合にのみ発生します。投機家が市場に参入すると、意欲ある買い手および売り手の数が高まり、ヘッジ取引を行う人物は価格に劇的な変動を与えることなく、都合の良い時により大規模な注文を実行することができ、同時に市場の完全性を確保するための追加的な流動性も提供されます。価格の上昇局面では先物を買うことで、彼らの活動は変動性の高い市場を安定させる効果を持つ可能性があります。


【解説】 過去27年間にわたり、マネージド・フューチャーズは、パフォーマンスの高いS&P 500 Total Returnsを含め、ほぼすべてのその他の資産クラスよりも高いパフォーマンスを上げてきました。

過去数十年間を振り返ると、マネージド・フューチャーズは株式や債券といったその他の資産クラスよりも一貫して優れたパフォーマンスを上げてきました。1980年に当初投資として$10,000を投資したと考えてみてください。S&P 500を反映する米国株式ファンドに投資した場合、2008年前半時点での価格はおおよそ$288,000となります。同じ金額を、世界株式を集めたMSCI指数(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル指数)を反映した海外株式に配分すると、おおよそ$120,000まで増えることになります。同じだけの投資をマネージド・フューチャーズに投資したとすると、CISDMCenter for International Securities and Derivatives Markets)(加重)に基づいた価格は$513,000以上となります。



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特集:世界中の賢い運用資産が、マネージド・フューチャーズに流れ込む理由(7/13)

【利点5】 柔軟性と規律の組み合わせによる損失の限定

ローダウンを抑える潜在力
市場引き締め中にファンドが経験するようなドローダウンや資産減少は、いかなる投資においても必ずおこる一要素です。しかし、マネージド・フューチャーズの取引アドバイザーはロングもショートも行うことができ、また通常は厳密な逆指値(ストップ・ロス)の制限を守るため、マネージド・フューチャーズ・ファンドはその他の投資よりもそのドローダウンをより効果的に抑制してきました。下記のチャートが示す通り、マネージド・フューチャーズのドローダウンの傾斜度は、主要なグローバル株価指数よりも低くなっています。


迅速に回復できる特性
さらに、マネージド・フューチャーズは通常、ドローダウン期間から、より短期間での回復が可能です。その理由の一部としては、下落市場を活用したショート取引を使用できる特性や、マネージド・フューチャーズが回復すべき損失は多くの場合より小額であるという事実が挙げられます。
ショート取引を使用して下落市場を活用することができない従来型の株価指数は、弱気市場では極端なドローダウンを経験する可能性があります。右のチャートに関して言えば、20009月~20029月における株式の最大ドローダウンは-44.7パーセントでした。このような大きなドローダウンからは回復するにはより長い時間がかかります。回復するだけでも、株価指数が新しい底値のはぼ80パーセントまで戻る必要があります。





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2012年2月27日月曜日

特集:世界中の賢い運用資産が、マネージド・フューチャーズに流れ込む理由(6/13)

【利点4】 さまざまな経済環境において利益を収める機会

マネージド・フューチャーズの取引アドバイザーは、市場の上昇が予想されるときにはロング(買い)での先物ポジションをとり、市場で囲うが予想されるときにはショート(売り)での先物ポジションをとる特性があるため、上昇市場と下落市場の両方において利益を上げる可能性をもちます。さらに、取引アドバイザーがポジションを取る場合、ロングでもショートでも難易度は同程度です。従来型の資産クラスとの相関性が比較的低い点とこの特性とが組み合わさり、マネージド・フューチャーズ・ファンドは株式や債券にとって不利な状況においても従来型資産クラスと比べて優れたパフォーマンスを挙げる結果となっています。

例えば超インフレ期間中は、金、銀、石油、穀物および家畜といったハード商品は順調な傾向があり、また世界の主要通貨も同じ傾向にあります。逆に先物はデフレ時期に、下落市場での売り、あるいはより低価格でのポジションを買う、または手仕舞うことで利益を上げる機会を提供します。取引アドバイザーはフラットな市場またはニュートラルな市場においても、潜在的利益が見込めるよう先物契約に対するオプションを活用する戦略も使用することができます。

予想外の出来事に適応し保護策を立てることのできるこの特性は、日々の変動性の高いグローバル市場においては非常に貴重なものです。








【解説】 上記チャートが示す通り、1987年の株価下落において、株式市場は一日としては史上最大の下げ幅を記録し、市場はパニック状態に陥りました。マネージド・フューチャーズは20パーセント以上のリターンを報告しました。同様に、9月11日同時多発テロ後、株式市場は16.3パーセント下落したのと対照的に、マネージド・フューチャーズは同一期間に8.3パーセントの利益を上げました。



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特集:世界中の賢い運用資産が、マネージド・フューチャーズに流れ込む理由(5/13)

【利点3】 幅広い分散化の機会

多くの異なる先物市場

マネージド・フューチャーズは、世界中の多くの規制された金融および商品市場において、柔軟性の高い金融商品です。グローバル市場全体に幅広く分散化を行うことで、マネージド・フューチャーズは株式、債券、通貨およびマネー市場の価格変動から、また従来型資産クラスとの相関性が極めて低い多様な商品市場から、利益を得ることが可能となります。



【解説】 国際先物取引所は、より多くの新しい先物契約が市場に参入する中、消費者の需要の高まりに引き続き適応し続けています。過去数年間には、エタノール、水および天候についてさえ先物契約が発行されるようになりました。

グローバルな分散化の容易さ





世界中の先物取引所の大幅な成長により、取引アドバイザーには地域市場だけではなく商品別にもそのポートフォリオを分散化させる無数の機会が与えられています。取引アドバイザーはそれ故、幅広い相関性のない市場において潜在性とリスク低減からの利益を上げる十分な機会があります。世界規模でマネージド・フューチャーズに投資することで、悪天候や政治的不安などの地域固有の要因に影響されやすい一部の商品または金融先物に対して保護策が提供されます。





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特集:世界中の賢い運用資産が、マネージド・フューチャーズに流れ込む理由(4/13)

【利点2】 全体的なポートフォリオのリターンを高める機会

マネージド・フューチャーズはポートフォリオリスクを低減させる可能性があると同時に、全体的なポートフォリオのパフォーマンスを高めることもできます。右のチャートは、マネージド・フューチャーズを従来型ポートフォリオに加えることで、投資の安定性が全体的に向上し、またリスクを低減させる可能性があることを示しています。これは、「・・・レバレッジされたマネージド・フューチャーズ・アカウントにおいて思慮深い投資を含めた後で株式(または株式と債権)ポートフォリオを組み合わせることは、株式(または株式と債権)ポートフォリオ単独の場合よりも、あらゆる予想リターンレベルにおいてリスクが大幅に低いことを示している」(*1)と述べた、ハーバード大学のジョン・リントナー(John Lintner)博士による画期的研究をはじめとし、さまざまな学術的研究で実証されてきました。

*1 ジョン・リトナー、「株式および債券のポートフォリオにおけるマネージド商品金融先物アカウント(および/またはファンド)の潜在的な役割」 全米証券アナリスト協会年次会議、1983年5月。




【解説】 合計投資額の最高20パーセントまでをマネージド・フューチャーズ・ファンドに充てることによって、ポートフォリオの分散性を高め、それ故、一般的な市場の動きへの依存低下が促進されます。




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特集:世界中の賢い運用資産が、マネージド・フューチャーズに流れ込む理由(3/13)

【利点1】 全体的なポートフォリオリスクを低下させる可能性




マネージド・フューチャーズをバランスの良いポートフォリオに加える主な利点は、ポートフォリオのボラティリティを低下させる可能性があることです。マネージド・フューチャーズは大多数の従来型資産クラスとの長期的な相関性が極めて低い幅広いグローバル市場で取引することが可能なため、リスクの低減が可能です。さらに、マネージド・フューチャーズ・ファンドは通常、株式や債券にとって不利な経済状況または市況であってもパフォーマンス比較的高く、大部分のポートフォリオに対して下降局面での保護を提供しています。

ノーベル賞を受賞した経済学者ハリー・M・マーコウィッツ(Harry M. Markowitz)氏が開発した現代ポートフォリオ理論の一つは、低~マイナスの相関性を持つ資産クラスに分散させることで、より効率的なポートフォリオを作成することができるというものです。マネージド・フューチャーズ・ファンドを従来型の株式・債券ポートフォリオに追加すすことで、リスクを低下しパフォーマンスを向上させる可能性があります。

特集:世界中の賢い運用資産が、マネージド・フューチャーズに流れ込む理由(2/13)

マネージド・フューチャーズの利点

マネージド・フューチャーズはその性質上、分散化された投資の機会を提供します。取引アドバイザーは、穀物や金から通貨や株価指数まで、150以上ものグローバル市場に参加することができます。多くのファンドは、異なる取引アプローチを持つ数人の取引アドバイザーを用いてさらに分散化を図っています。

この例では、全体的なリスクはおよそ82パーセント(-41.0%から-7.5%)低下し、リターンはおよそ20パーセント(+7.4%から+8.9%)増加します。これは主に、相関性の欠如、また場合によっては分散化ポートフォリオのポートフォリオ要素の間でマイナスの相関性が見られることが理由となっています。株式とマネージド・フューチャーズは、お互いに独立して変動するため、2つの市場の間にはマイナスの相関性さえも存在します。

バランスの良いポートフォリオ内でのマネージド・フューチャーズには以下の利点があります。
  1. 全体的なポートフォリオリスクを低下させる可能性

  2. 全体的なポートフォリオリターンを高める機会

  3. 幅広い分散化の機会

  4. さまざまな経済環境において利益を収める機会

  5. 柔軟性と規律の組み合わせによる損失の限定






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特集:世界中の賢い運用資産が、マネージド・フューチャーズに流れ込む理由(1/13)

マネージド・フューチャーズとは?

マネージド・フューチャーズは運用手法の一つであり、商品取引アドバイザー(CTA)と呼ばれる専門の資産運用マネージャーにより行われます。これらの取引アドバイザーは、グローバル先物市場を投資媒体に使用し、自由裁量で顧客の資産を運用します。取引アドバイザーは、期待される潜在的利益に基づきポジションを取得します。




【解説】 マネージド・フューチャーズは、株式や債券といった従来型投資とは別のもので、それ自体が資産クラスの一つを形成します。





【解説】 過去10年間におけるマネージド・フューチャーズの業界全体の運用資産額は、未曾有の700%という成長を示しました。


マネージド・フューチャーズは、30年以上も投資運用専門家により使用され、成功を収めてきました。ポートフォリオ・エクスポージャを最大限に高めようとする機関投資家は、分散化されたポートフォリオの一部としてマネージド・フューチャーズの使用を現在も高めています。ロングもショートも行える特性があることから、マネージド・フューチャーズは上昇市場からも下落市場からも潜在的利益を得る可能性をもつ柔軟性の高い金融商品となっています。さらに、マネージド・フューチャーズ・ファンドは従来型資産クラスとの相関性が極めて低いため、リターンを高めたりボラティリティを全体的に低下させたりすることが可能となります。

マネージド・フューチャーズの最近の成長には、目を見張るものがあります。マネージド・フューチャーズ取引アドバイザーの運用資産額は2002年で、450億ドル以上と推定されていました。この数値は2007年末までに、2,000億ドル以上にまで増大しました。

【解説】 この記事の目的上、マネージド・フューチャーズにはリスク管理プログラムまたはヘッジファンドとして先物が使用される先物アカウントは含まれません。これらのファンドは、債権ポートフォリオの期間をダイナミックに調整したり、外国株式ポートフォリオの通貨エクスポージャをヘッジするために使用することができます。



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2012年2月24日金曜日

過去12年間の実績、年率+43.81%

運用開始以来12年間の運用実績が、年率+43.81%の
マネージドフューチャーズ
Rosetta Capital Management Trading Program です。














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注目のマネージドフューチャーズ!

BCM社の、BNCというマネージドフューチャーズが業界の高い評価を受けています。


基本情報は以下のとおり。

最小投資額:30,000USD(3万ドル)
運用資産総額:2,000,000USD(200万ドル)
投資先商品:株式指数
運用手法:オプション裁定取引
証拠金比率:50%
運用開始日:2008年10月

まず、最小投資額がお手ごろです。証拠金比率も、やや高いと感じるかも知れませんが、50%以上、中には100%で運用しているCTAも多くあることを思えば、許容範囲内でしょう。

さて、気になる実績ですが、こちらご覧ください。






こんなに堅実な実績もめずらしいですね。年率リターンは確実に20%以上を維持しながらも、最大下げ幅(Worst Drawdown)を -5.77%に抑えています。シャープレシオ(Sharpe Ratio)でいうと2.46です。なお、ご参考までに、シャープレシオは基本的にその数値が大きい方がより良し(リスク率が低い=投資効率が高い)とされますが、日本の主要な投資信託でもシャープレシオが「1」以下で、年率リターンが+10%前後程度のものがザラにありますので、BNCの2.46は高く評価されるべきです。

では、実績をグラフで見てみましょう。










(緑=S&P500、青=同CTA)

見事ですね。トラックレコードも、最も油の乗る3年期に入っており、こんなグラフを見せられたら、誰でも投資したくなりますね。



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2012年2月22日水曜日

2012年は強気の展望?

今日は、米国ベースのある新聞記事を読んでいたら、ヘッジファンドのマネージャー等は、2012年の世界経済は楽観的との見方で大方一致していると書いてありました。

この記事に拠れば、彼らは、米中の経済が予想以上に楽観視されていること、ユーロ圏危機も予想してたほど深刻ではないこと、中国経済もソフトランディングの可能性があることなどを挙げ、2011年当時の見通しを上方修正しているようです。

ヘッジファンド全体では、本年1月は平均して+2.6%のリターンを出したといわれていますが、S&P500のSPX指数の+4.5%リターンを下回っているのです。

現在、多くのファンドマネージャーたちがレバレッジを拡大し、リターン効果をより拡大しようとしています。さらに、ロングとショートのバランス(比率)をロングよりに修正するなど、強気の姿勢が現れています。

シティ・プライベート・バンクのヘッジファンド部長のフレセンティーズ氏いわく、多くのファンドマネージャーのリスク選好性が強まってきているとのこと。

今後のヘッジファンドの動きが気になるところです。





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2012年2月17日金曜日

注目のマネージドフューチャーズCTA:シンドラーのDairy Advantageファンドとミルクのボラティリティー

マネージドフューチャーズは、商品価格のボラティリティーを背景に、一貫して投資機会を提供している。クラス3ミルク先物(ClassIII Milk Futures)などの薄商いの市場においては、ボラティリティーとリスクが高い。アメリカのハートランドに、こうした乳製品産業のボラティリティーにレバレッジをかけリスクを軽減しようとするダン・シンドラー氏という人物がいる。同氏はKDMTradingという投資会社の重役だ。同会社は、様々なリスクヘッジの戦略を用い、年間480億ドル規模の米国の乳製品市場における価格変動のリスクをヘッジしようとする酪農業者にサービスを提供している。同氏によれば、「先物市場においては、米国の酪農業者による生乳生産の5%10%しかヘッジされていない」という。

これとは別に、シンドラー氏はSchindler Capital Management, LLC.において、商品投資顧問(CTA)を運営している。同氏の「Dairy Advantage 」ファンドは運用資産総額およそ170万ドルを擁し、2006年以来運営を行っている。同ファンドは投機的なファンドで、米国の乳製品市場で先物を売買し利益を追求している。20118月時点で、合計利回りは3647.93%を記録。(合計利回りは、特定の期間中にもたらされた収益の合計で、初期投資金額と最終資産金額の差額を比率で表現することによって求められる。)

ミネソタ州の小さな町のファンドマネージャにしてはすばらしい結果だ。そのファンドの規模にもかかわらず、同氏は米国の酪農産業におけるリスクヘッジにおいて、ますます大きな役割を果たしつつある。同氏の酪農業者や乳製品製造業者、商品取引業者との大きなネットワークは、同氏をして、ボラティリティーの高い乳製品市場参加者の筆頭に位置づける。同氏によれば、同ファンドは年間に35のポジション(建て玉)をとる。ほとんどのポジションは数週間から数ヶ月持続するという。

シンドラー氏はやや米国の乳製品市場で異端児的な存在でありながらも、アメリカ中西部の実直かつ実践的な価値観を失っていない。同氏は、小さいながらも成長中の市場では、同ファンドに限界があることを認識している。「このファンドがこの市場で勝ち残れない時があるかもしれない、そしてその時はすぐに訪れるかもしれない」と同氏は言う。CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)において、クラス3ミルク先物の売買高は2011916日時点で234枚であった。

シンドラー氏は、現在のミルクの平均売買高(取引のボリューム)に基づいて、「同ファンドは運用資産総額が500万ドル前後に達した時点で、打ち切りするかもしれない」と言う。「しかし、市場の5%10%しかヘッジされていないため、成長の余地は大きい」と加えた。

Dairy Advantageプログラムはほとんどの取引がクラス3ミルク先物なので、テクニカル分析ではなく、主にファンダメンタル分析を用いて投資意思決定を行う。投資顧問は、時折その他の農業・非農業商品先物を取引する権利を持つ。ファンダメンタル分析は、特定の商品の市場の外的要因を考慮する。例えば、その特定の商品の需要と供給に影響を与える天候や輸出入、政治的出来事を考慮しながら、その商品の将来の価格を予測する。その他の要因は、ミルク生産の統計、乳牛の屠殺日量、餌付費用と天候などを含む。USDAやNASSの週間・月間の報告に加えて、投資顧問は全国に酪農業者やピット・トレーダーとのネットワークを構築しており、市場予測に必要な材料を入手する。同ファンドはトレンドフォロー型のアプローチを採用するため、取引量は極めて少なくなることが期待される。ポジションは通常、数日、あるいは数週間や数ヶ月間維持されることも少なくない。しかし、急な状況の変化によりポジションを解消したり、ポジションを逆転したりする時など、取引量が一時的に増加することもある。

マネージドフューチャーズは誰にでも向いているわけではない。その投資家の適合性のうえから、また当人がそのプログラムの取引スタイルによる損失のリスクと収益の可能性を理解するのに十分な量の情報が提供さたうえで、判断をするべきである。規定された最小のリスク・キャピタル(資本)を保有していることに加えて、投資家はそのプログラムに対するリターン(収益)の現実的な期待と、起こりうるドローダウンに対する寛容性を持たなければならない。CTAがいかにすぐれた投資技術を持っていたとしても、先物取引においては損失のリスクは必ず存在する。

よくまとめられたCTAデータベースへのアクセスを投資家に提供している企業が数社ある。投資家はこうしたデータベースを利用することで、運用実績を基にCTAのランキングを求めたり、投資顧問別に最高・最低のパフォーマンスを比較したりすることが可能だ。



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マネージドフューチャーズを、株式と債券と比較する

一般的に、マネージドフューチャーズは株式市場と債券市場とほぼ相関性がないため、比較を行うのが非常に難しい。投資家にとっては、ポートフォリオを個別の要素を分割し分析、そしてそれらの要素が競争しあうことを期待するのが一般的な実践である。

しかし、効果的で賢明な資産分配は以下の点を指摘する:
  • · マネージドフューチャーズは、ポートフォリオの全体と孤立して検討することはできないし、また株式市場との関連で検討するべきでもない。
  • · 投資家にとっては、バランスの取れた投資戦略をとること、資産の各部分をさまざまな資産クラスやスタイルで分配する論理的理由を理解すること、そして絶えず長期的な目標を念頭におくことが非常に重要。
  • · 特定のポートフォリオ内の異なる金融商品は互いに競争しあうのではなく、補完しあうべきである。大事なことは、異なる金融商品は、異なる経済や市場のシナリオから収益性をもたらし、これらの金融商品は全て同様の動きをしないということである。さもなければ、全ての投資は同時に収益をだすか、あるいは全て同時に損失をだすことになる。


分散化

市場のボラティリティが高いときや、株式や債券が下落しているときは、マネージドフューチャーズは投資家のポートフォリオにおいて重要な部分となる。エクイティや確定利付証券市場が大きく、継続的な下げ相場である場合は、マネージドフューチャーズはポートフォリオ全体のある程度のプロテクションとなる。年金ファンド、寄付金ファンド、財団法人やファミリーオフィスなどのますます高度な投資家は、ポートフォリオのより大きな部分を、エクイティや確定利付証券からマネージドフューチャーズに移行している。マネージドフューチャーズは、オルタナティブ投資の準クラスである。

よくまとめられたCTAデータベースへのアクセスを投資家に提供している企業が数社ある。投資家はこうしたデータベースを利用することで、運用実績を基にCTAのランキングを求めたり、投資顧問別に最高・最低のパフォーマンスを比較したりすることが可能だ。




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マネージドフューチャーズは、全ての投資家に向いているか?

オルタナティブ・インベストメント(代替投資)としても知られるマネージドフューチャーズは、すべての個人に適しているわけではない。一般的にマネージドフューチャーズとは、NFANationalFutures Associationまたは全米先物協会)に登録されたCTACommoditiesTrading Advisorまたは商品投資顧問業者)の一人によって取引されている、個人や法人に所有される取引口座である。

マネージドフューチャーズは大きなリスクをともなう。単純にいえば、大きな収益を得るのと同様に、大きな損失をだす可能性もある。これは主に、先物市場と商品市場に存在する2つの要因に因る。大きな収益や損失につながる1つ目の主な要因はボラティリティだ。ボラティリティとは、ある一定期間内に起こる価格変動を測るもの。通貨に関わる先物取引を一般的にForexForeign Exchange)といい、商品は劇的で予想外の価格変動を経験することがある。2つ目の要因は、先物と商品取引に通常付随する、株式や債券と比較して高度なレバレッジである。レバレッジやマージンは、より大きなボリュームの金融商品を、より少ない資金で取り扱い、売買することを可能にする。以下の例を通して、株式や先物取引においてレバレッジがどのように機能するのかを検討する。


  • · 110ドル x 10株=100ドル
  • · 株式購入のレバレッジは3133.33ドルで同株式10株を購入
  • · 同株、1ドル上昇または下落すると→10ドルの収益または損失: 1ドル x 10株=10ドル
  • · 株価の変動は10%10ドル)のみだが、当初の投資資金(33.33ドル)に対する収益・損失率は30%で、これはレバレッジの乗数効果による

米国では、先物取引におけるレバレッジが501まで許容されていることを考慮すると、小さな資金でも投資家の収益率にいかに大きな影響を与えるかが理解できる。これとボラティリティを合わせて考えると、先物取引がいかに大きな収益、あるいは損益をもたらすかがわかる。適当な程度のレバレッジを使い、ボラティリティによるリスクを管理することがCTAの重要な責任の一側面である。

マネージド・フューチャーズは誰にでも向いているわけではない。その投資家の適合性のうえから、また当人がそのプログラムの取引スタイルによる損失のリスクと収益の可能性を理解するのに十分な量の情報が提供さたうえで、判断をするべきである。規定された最小のリスク・キャピタル(資本)を保有していることに加えて、投資家はそのプログラムに対するリターン(収益)の現実的な期待と、起こりうるドローダウンに対する寛容性を持たなければならない。CTAがいかにすぐれた投資技術を持っていたとしても、先物取引においては損失のリスクは必ず存在する。

よくまとめられたCTAデータベースへのアクセスを投資家に提供している企業が数社ある。投資家はこうしたデータベースを利用することで、運用実績を基にCTAのランキングを求めたり、投資顧問別に最高・最低のパフォーマンスを比較したりすることが可能だ。



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もっと詳しく・・・マネージドフューチャーズとは何か?

マネージド・フューチャーズとは、グローバルに先物・オプション市場で取引を行うCTACommodity Trading Advisorsまたは商品投資顧問業者)による、システム的あるいは裁量によって行う先物取引のことである。CTAは金、銀、小麦、コーン、砂糖、灯油(暖房油)などの物質資産、あるいは政府債券、株式指数や通貨などの金融商品資産に基づいた契約の売買を行う。

CTAあるいは商品投資顧問業者とは、報酬や収益のために、顧客に商品先物や商品オプションの売買に関するアドバイスを行う個人または業者を指す。間接的なアドバイスの提供としては、顧客の口座において取引権限を行使したり、出版物やその他のメディアをとおしてアドバイスを記述した記事を発表することも含む。CTAは取消可能な代理権・委任状に基づき、顧客のために全ての意思決定・取引を行う。

CTAは、一部の例外を除いて、NFANationalFutures Associationまたは全米先物協会)への登録が義務付けられている。登録が免除される条件は、過去12ヶ月間に15名以下にのみアドバイスを行い、さらに自身がCTAであることを公表しなこと、あるいはCommodity Exchange Actに挙げられている数々のビジネスの一つであるか、またあるいはCTA以外の職能で登録されていて、アドバイス業務はあくまで二次的な副業である場合などである。

CTAは、CFTCCommodityFutures Trading Commissionまたは商品先物取引委員会)および米国議会に認可されている自己規制機関であるNFAによって規制されている。全てのCTACFTCに登録しなければならず、中でも顧客の口座で運用を行う者はNFAの会員としても登録しなければならない。CTANFADisclosureDocuments(開示書) を提出することが義務付けられており、投資家はCTAを選択する際に開示書を通して、そのCTAの詳細を知ることができるようになっている。NFAは開示書(特に運用実績の)、宣伝資料や取引活動の監査を随時行っている。多くのCTAが、月毎に運用実績のデータを更新している。なお、CFTCNFAが定めた規律を違反することは、金銭的な処罰、営業停止あるいは取引資格と権利の剥奪などの罰則を受ける結果となる。

投資家は、CTATradingAdvisors Performance Record(運用実績) に特に注目するべきである。しかし、これのみが、CTAを選ぶ際の唯一の判断材料となるべきではない。上述のように、開示書にはそのCTAの取引スタイルや理念が明記されている。運用実績とあわせて、開示書のその他の項目も検討するべきである。特に運用実績は重要であり、過去数年またはそれ以上の期間の運用実績を表で示している。短期間での優れた実績は、単なる幸運に過ぎないこともある。しかし、長期にわたる、特に上げ下げの大きなレンジのある市場における好調な運用実績というのは、そのCTAの取引能力について多くを語るものである。

運用実績で注目すべき要素は:


  • · プログラムの継続期間 運かそれとも継続可能な投資か?
  • · 山から谷の最大ドローダウン 最悪なタイミングで口座開設したとしても収益が可能か?
  • · 運用資産総額 投資顧問は十分な資産を持っているか?

知識や経験、財源のある個人投資家で、先物取引で成功している個人もいる。しかし、ほとんどの個人投資家は、先物取引で成功できずにいる。調査によれば、10人中9人は損失を出している。一方、マネージド・フューチャーズにおいては(119のファンドを対象に、19901月から199610月まで行った調査で)、全体の81%が収益を上げている。

マネージドフューチャーズは誰にでも向いているわけではない。その投資家の適合性のうえから、また当人がそのプログラムの取引スタイルによる損失のリスクと収益の可能性を理解するのに十分な量の情報が提供さたうえで、判断をするべきである。規定された最小のリスク・キャピタル(資本)を保有していることに加えて、投資家はそのプログラムに対するリターン(収益)の現実的な期待と、起こりうるドローダウンに対する寛容性を持たなければならない。CTAがいかにすぐれた投資技術を持っていたとしても、先物取引においては損失のリスクは必ず存在する。

よくまとめられたCTAデータベースへのアクセスを投資家に提供している企業が数社ある。投資家はこうしたデータベースを利用することで、運用実績を基にCTAのランキングを求めたり、投資顧問別に最高・最低のパフォーマンスを比較したりすることが可能だ。




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ハイリターンの商品先物ファンド

日本では、一般には知られていないマネージドフューチャーズ、CTAの実績をご覧ください。




同ファンドと(青線)S&P500(緑線)の変動比較(2007年1月に1,000米ドルを投資した場合)












これを、数字にするとこうなります。

年率リターン
2007 = +32.31%
2008 = +86.55%
2009 = +28.88%
2010 = +11.76%
2011 = +33.99%


こんな数字出されたら、誰だって疑いたくなりますよね。
でもこれ、米ドル建ての某マネージドフューチャーズで
架空ではありません。
実際に存在します。

規制上、固有名称はここに表記できませんが。(申し訳ありません)
同マネージドフューチャーズを運用しているCTA(商品投資顧問業者)
原油、暖房油、天然ガス、小麦、大豆、銀、ココア、銅、砂糖、コーヒーなどの
商品先物市場で取引をして利ザヤで収益を出しています。


同マネージドフューチャーズの運用資金総額は現在155,400,000米ドル(1億5,540万ドル)です。
最小投資金額は5,000,000米ドル(500万ドル)からです。





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CTA (Commodity Trading Advisor) とは?

商品投資顧問業者とよばれ、先物運用の専門業者(プロフェッショナル)をさします。

一般に世界中の投資家からの依頼を受けて多額の資金を運用し、高度なリスク管理を行い、リスクを抑えつつ、高いリターンを追求します。

その運用先は、原油や貴金属、穀物など商品(コモディティ)先物市場が中心ですが、株式や債券、通貨、短期金利等の先物なども手掛ける点で日本の「商品ファンド」とは決定的に異なります。

また、独自に開発したプログラムを活用して運用することもあり、異なる運用対象の価格差に注目した利ザヤ稼ぎや相場の流れに沿った売買など様々な手法を活用します。

ちなみに、こうした投資手法や金融商品をマネージドフューチャーズ(運用先物)といいます。



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Managed Futures (マネージドフューチャーズ) とは?


マネージドフューチャーズは、先物取引の専門業者である商品投資顧問業者(CTA=Commodity Trading Advisor)が、投資家から集めた資金を元手に、通貨、コモディティ、株式、債券など世界中の先物市場で運用し、いかなる局面においてもプラスのリターン(収益)の獲得を目指す投資・運用手法です。

オルタナティブ・インベストメント(代替投資)の一種であるといえます。
つまりこれは「管理された先物」と直訳されるとおり、先物商品を取引・運用することにより、リターンを追及する運用手法または”ファンド”と思えば解釈しやすいでしょう。

「マネージドフューチャーズ」は、こうした投資手法や、それを使用する金融商品を指すことがあります。
日本の「商品ファンド」とは異なり、商品先物だけでなく、株式、債券、通貨などを対象とした先物・オプションなどを幅広く扱う 点が特徴です。

レバレッジ(少額の証拠金で借り入れをし、実際の資金の何倍もの金額の大規模な取引を行うこと)を効かせた効率 的な大量売買や、ショート(先物を売り持ちする)も行える為、相場の下落をも収益機会に変えることが可能となります。




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