2012年6月1日金曜日

SkyBridge、ヘッジファンド・シーディング・ファンドを閉鎖


SkyBridge Capital LLCはパフォーマンスの伸び悩みのため、2つのヘッジファンド・シーディング・ファンドから投資家の資本を返金することになりました。

ヘッジファンド・シーディング・ファンドとは、スタートアップのヘッジファンドに投資するファンドのことで、スタートアップのヘッジファンド会社に資本を投入します。

「結果がよくなかったので、我々は投資家によりよいパフォーマンスを出す商品に乗り換えるか、返金の機会を提供した。pro-clientで快く受け入れられた」とSkyBridgeの設立者でマネージング・パートナーのAnthony Scaramucci氏はemailでこのように答えました。

SkyBridge I と IIという2つのファンドは2億6000万ドルの資産(同社の64億ドルの資産のおよそ4%)を運用していました。

SkyBridgeの種子資本返金のニュースは金曜、ブルームバーグによって伝えられました。報告によると2006年に始まったSkyBridge Iは2011年5月までに5.3%落ち込みましたが、もう一つのシーディングファンドのパフォーマンスについては触れていませんでした。

ニューヨークのSkyBridgeは2005年に設立され、新興ヘッジファンド・マネージャーの支えとなってきました。同社はその後、ファンド・オブ・ファンズの業務にも手を広げ、2010年4月にCitigroup Inc.からオルタナティブ投資資産で42億ドルを購入することでその規模を4倍にしました。この購入には新たなシーディング・ファンドも含まれており、これは運用を続けるということです。

金融危機の影響を受けてScaramucci氏は市場の不透明性、投資家の不安、ヘッジファンド・マネージャーによる詐欺行為の発覚などが資本を不安定にさせている今、ヘッジファンド・シーディングは“核の冬”の中にいるといいます。それから、同氏はクローズド・エンド型投資信託の“恒久資本”を増やし、新興マネージャーが活動を停止しているときも含めてその成長サイクルのすべての局面で支援していくことを計画しています。

「SkyBridgeは新興マネージャーの業務に献身することを約束し、現在は新興マネージャーの機会集合をターゲットとした今後の商品開発をクライアントと共に行っている。」とScaramucci氏。

SkyBridgeは2013年4月までにすべての投資家の資金を返金し、ファンド・オブ・ファンズの業務に集中することになっています。

SkyBridgeは最も出席率の高いヘッジファンド会議SkyBridge Alternatives Conferenceのホストとして業界では有名です。多くの名だたるヘッジファンド・マネージャーが今月はじめ、ラスベガスで行われたこの4日間の会議で発言しました。その中にはHarbinger Capitalの最高責任者Philip Falcone氏、Third Point LLCの設立者Dan Loeb氏、 Elliott Management Corp.の設立者Paul Singer氏、そしてGLG のアジア担当会長Pierre Lagrange氏がいました。




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