通常のヘッジファンド投資による損失に飽きた投資家が、“異端派の”オルタナティブ投資に注目しています。
今週モナコで行われたGAIMヘッジファンド会議で、投資家たちは、どこでリターンを得られるかについて気難しく首を振りながら、いわゆる安全地帯-ドイツ国債や米国国債など、株式のボラティリティが過度に高いために過大評価されている資産-に関する数多くの意見が交わされました。
また、ニッチな分野に特化し市場トレンドからの影響が少ないファンドが投資家の関心を引きました。
あるヘッジファンドのファンドマネージャーは同会議で、電力セクターでのアービトラージ戦略や、オプション価格のボラティリティを利用した投資など、高度に複雑な分野に注力することで2桁のリターンを獲得できたと発言しました。
同氏にとって、主流派のオルタナティブ投資、すなわち株式ロングショート、イベントドリブン、ディストレスト投資、クレジット投資、CTA(商品投資顧問)、グローバルマクロといった戦略はリターンが全く魅力的ではありません。
彼はまだあまり人気がない分野へ目を向けており、「投資の世界が飽和状態だということを我々はほぼ分かっている。基本的に私は人混みの中で投資はしたくないのだ」と語りました。
また同会議に出席した某氏は、詐欺スキャンダルのあった中国企業株に対してショートを行い、さらに貸株を行っているファンドにも投資しています。
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