2012年6月26日火曜日

リスクヘッジとしてのマネージドフューチャーズ―世界金融危機の再来から資産を守るには

マネージドフューチャーズは少なくとも2年間は流行の中心ではありませんでしたが、資産フローと投資家の関心が今後強固なリスクヘッジとして知れ渡る兆候を示しています。

モーニングスターのファンド調査部門長Don Phillips氏は「マネージドフュチャーズは昨年はマイナスで、今年も現在のところマイナスだが、資産は流入傾向にある。現在のオルタナティブ投資界で私が注目しているのは、大部分のファンドマネージャーが非相関性資産クラスに目を向けていることだ」と語りました。

水曜日に行われたモーニングスターのパネルディスカッションでは、マネージドフューチャーズのファンドマネージャー3人が出席し、最近のパフォーマンスについてあけすけに語ったのち、ポートフォリオ分散化の手段としてオルタナティブ投資を検討せざるを得ないと明らかにしました。

Guggenheim Investments社のRyan Harder氏は「もし我々が2008年の金融危機で米国株式の25%が75%以上下落したようなシナリオが再来するとしたら、その時に資産を守ることができるようなポートフォリオかどうかを予め確かめる必要がある」と話しました。

AQR Capital Management LLCのBrian Hurst氏によれば、マネージドフューチャーズのようなオルタナティブ資産をポートフォリオに組み入れる際には、その戦略へのコミットメントを前提として慎重に検討する必要があります。

同氏は「もし顧客がオルタナティブ投資に満足できなかったとしたら、オルタナティブ資産の配分比率はゼロとするのが正しいが、もし顧客が満足しているのならば資産配分を5%~10%とすると良いだろう」と語りました。

またHurst氏によれば、10年以上マネージドフューチャーズに投資し続けてきた一部の投資家は30%以上も同資産クラスを組み入れています。

Altegris Advisors LLCのMatt Osborne氏は、オルタナティブ資産を使いこなすには、市場の全サイクルを通して資産配分を調整し向上することが重要としています。

同氏は「マネージドフューチャーズは長期投資の一環として位置づけられるべきだ。とはいえ、投資一般において下落相場は上昇相場よりも良い投資タイミングなので、マネージドフューチャーズが軟調な今の時期に資産配分を増やすというのも面白いかもしれない」と話しました。



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