Segantii Capital(セガンティ・キャピタル)はアジアヘッジファンドをソフトクローズしました。香港に拠点をおく同ファンドはアジア投資にフォーカスしたヘッジファンドでは最高のパフォーマンスを上げており、2012年には、さらなる資産拡大に向け8人以上の運用体制を擁しています。
ロイター社がKurt Ersoy最高経営責任者(CEO)に確認したところでは、セガンティ・キャピタルは過去一年間の好成績で資産を6億2,000万ドルに増大させましたが、現在は新たな投資家の受け入れを断っています。このような投資家の受け入れ制限は投資業界ではソフトクローズと呼ばれます。
アジアを投資対象とするヘッジファンドの中で、運用資産5億ドル以上のファンドはわずか5%です。ヘッジファンド界において比較的小規模セクターのアジア地域では、ソフトクローズが投資会社の資金獲得力の目安と見なされるため、今回のセガンティのソフトクローズも鋭い注目を浴びています。ヘッジファンドは資産が増えすぎてリターンに悪影響を与えるのを防ぐために門戸を閉ざすのです。
セガンティ・ファンドは2007年、元HSBCアジア株式トレーディング部門長Simon Sadler氏によって設立されました。同ファンドの昨年のリターンは41%、また今年は5月末までのリターンが3.1%と、資産が急増し続けています。
Eurekahedge Asian indexでは、同業他社のリターンが 昨年は8.2%のロス、今年は今のところ1.3%のプラスであることが分かります。
セガンティはかつて2009年9月~2010年末にも外部の投資家に対する募集を停止していました。今回のソフトクローズは、セガンティが急増する運用資産に対応しチームを増強 する中で行われたものです。Ersoy氏によると、今年同ファンド運用に加わったのはFactorial Management社元幹部Lewis Fellas 氏をはじめとする8人のメンバーです。
Factorial Managementは、米ヘッジファンドDKR オアシスの Barun Agarwal氏が一月に創業しました。Fellas氏の後任には元バークレイズのIrina Heumezが起用されました。また4月、クレディスイス元幹部Kirtes Bharti氏を資金調達部門長に起用しました。5月には、元バークレイのWei Huang氏がセガンティに入社しました。
その他今年加わったメンバーは、バンクオブアメリカ元幹部Daniel Ho氏、元フロントポイント社 Kisalaya Singh氏、みずほ証券元幹部Maximillian von Etzdorf氏です。他には、元大和キャピタル・マーケッツKong Yu氏、カリバーン・キャピタルパートナーズ元シニアアナリストMartin Goulet氏がセガンティに参画しています。
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