2012年6月22日金曜日

投資界の話題を集めるマルチアセット型ETF

バランス型マルチアセットファンドはミューチュアルファンドの世界ではありふれた存在です。為替トレードファンドですら再認識されているほどです。このマルチアセット型=複数の資産クラスにまたがる運用戦略に、最近ETF業界が進出しようとしています。とりわけ注目を集めているのは債券を中心に分散的に投資するETFです。

投資会社がポートフォリオにマルチアセット型ETFが組み入れる際に、投資家は投資会社に払う手数料に疑問を感じるかもしれません。多くの場合マルチアセット型ETFは通常のインデックス連動型ETFよりも高い投資顧問料がかかります。

インデックスユニバースのPaul Britt氏は2012年に開設された3つのETFについて詳細と相違点を示しました。債券をよりファンドに組み入れられるようになったことで、これらの3ファンドはGuggenheim Multi-Asset Income ETF (CVY)の改良を試みています。CVYは2006年に開設され、現在の利回りは5.4%です。モーニングスターによれば、CVYは3年間および5年間のパフォーマンスにおいてラージキャップのファンドを上回ったとのことです。

CVYにおいて他に"既知の"ファンドといえば、S&P Target Date and Allocation FundsのiSharesシリーズです。iSharesシリーズには、運用資産1億4,500万ドルModerate Allocation Fund (AOM)も含まれます。

ドイチェバンクもターゲットデートのETFを提供しています。401Kプランにおけるデフォルト設定に後押しされれ、ターゲットデートファンド型ETFもようやく投資家に認知されてきました。

ターゲットファンド型ETFの問題点は、投資家の認知度の低さです。ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSgA)のTim Coyne氏は、今年4月にニューヨーク証券取引所で行われたメディア向けイベントで、業界における最近のファンド募集がSPDR SSgA Income Allocation Fund (INKM)をはじめとするSSgAのファンド募集に弾みをつけるはずだと述べました。今年4月、INKMのように資産配分に積極的に介入するETFは他に幾つか開設されましたが、投資家も少しずつこのようなファンドに目を向け始めています。

投資会社や機関投資家は現在、ETF投資を長期投資戦略の一環としてとらえています。



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