2012年6月14日木曜日

シカゴ商品取引所、穀物オープンアウトクライ取引を45分間延長へ


CMEグループは8日、同社の運営するシカゴ商品取引所(CBOT)のオープン・アウトクライ取引を電子取引の閉場時間に合わせて45分間拡大すると発表しました。これは農家および穀物倉庫業者からの要望を受けたものです。

同取引所の穀物および油糧種子ピットの先物・オプション取引閉場時間は、6月25日より午後2時(米中部時間)となります。なお、現在の閉場時間は月-金曜日の1時15分です。

CMEグループは、インターコンチネンタル取引所との競争を受け、商品先物取引委員会の承認のもと取引サイクルの調整を行っており、今回の取引時間変更もその一環です。

また、政府は8日午前7時30分に穀物報告書を発表し批判を受ける中、CMEグループは、CBOTのフロアに、注意を促すために大文字で、オープンアウトクライ取引を火曜午前7時20分に開場するとアナウンスしました。また、従来の午前9時30分からの開場時間変更は、商品先物取引委員会の承認待ちだと小文字で書き添えました。

先月、同取引所は電子取引を24時間取引への移行の一環として午後1時15分から午後2時まで引き伸ばしましたが、その後市場関係者はオープンアウトクライ取引においても決済時間の拡大実現を求めてCMEグループに働きかけていました。

電子取引の取引時間拡大によって、農家および穀物倉庫業者は、閉場時の穀物価格を幾らで付けるか難しくなったと話しています。米国最大の穀物グループである全米穀物飼料協会のマーケティングおよび財務部門のヴァイスプレジデントであるTodd Kemp氏は「穀物に対して二つの異なる価格がつくこのシステムは、生産者にとって混乱と胸焼けでしかない」と語りました。




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