2012年6月12日火曜日

NYSEとKnight Capital、Facebookに関するNASDAQの補償案を批判

NYSEユーロネクスト とKnight Capital Group Inc.  はFacebook Inc.上場の混乱でシステム障害により損失を被った企業に4000万ドルの補償金を支払うとのNasdaq OMX Group Inc.'s (NDAQ)の提案を手厳しく批判しました。水曜遅くに出された声明でNYSEユーロネクストは、Nasdaqの計画のすべてはわからないが、この提案は「公正な取引という考えにはまったく合致せず、競争に不当な負担を与え、Facebook のIPO問題によって被害を被った人々への補償を正当に行うという点に関してNASDAQは値付けや他のたくらみを見せかけとして利用した」と述べています。

水曜日、この声明より早くにNASDAQは、損失を被った会員会社に1370万ドルをキャッシュで支払うことを計画していると発表しました。この内訳はFacebookの取引初日に得た1070万ドルの収益とシステム不全による損失を補償するという規制によって認可された最大額の300万ドルです。NYSEの考えでは支払いの残りはtrading discountsから充てられるのでないかとのことで、NASDAQによるとその資金で6ヶ月以内にFacebookに関して損失を被った“ほとんどすべての企業”をカバーできるということです。

この声明の中でNYSEは「このようなやり方では顧客が補償を得るためにオーダーフローをNasdaqに向けることとなり、結果、NASDAQがマーケットシェアの上昇によって、通常なら得られないような利益を得ることになる」と述べています。またNYSEは、この補償計画は「市場、投資家、そして公益に多大な影響をもたらす可能性のある有害な前例となりかねない」とも述べています。

5月18日、FacebookのIPOではシステム不全によって取引開始が30分以上も遅れ、何百万ものトレーダーが取引を確認できない状態が続きました。マーケットメーカー、個人向け証券会社や商社はNASDAQからの償還プロセスに関する発表を2週間以上も待ち続けています。関係者によると、wholesale market makers(仲買業者によって供給された個人投資家の注文を実行する業者。Knight Capital、UBS AG 、Citigroup Inc.など)の損失は総額で1億ドル以上とされています。

この混乱で3500万ドル以上を失ったというKnight Capitalは声明の中で「IPO当日に一般投資家のためにFacebook株を取引し、その結果Nasdaqのシステム不全によって損失を被ったKnightのようなブローカーディーラーによって報告された損失額をカバーすることのできないような補償金しか提示しないNASDAQに失望している」と述べました。Knightの広報担当は、NASDAQの「提案はとうてい受け入れられない。すべてに述べたように、法の下で利用可能なすべての賠償を見積もっている」と述べました。

またNASDAQの提案に対して、株式非公開の個人向け証券会社Scottrade Inc.は「この提案が会社やクライアントにどのような影響を与えるかを詳しく検討し、それから今後の方針を決めていく」と述べました。Goldman Sachs Group, Inc. とWells Fargo & Co.の代表はコメントを控えています。




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