2012年2月17日金曜日

マネージドフューチャーズを、株式と債券と比較する

一般的に、マネージドフューチャーズは株式市場と債券市場とほぼ相関性がないため、比較を行うのが非常に難しい。投資家にとっては、ポートフォリオを個別の要素を分割し分析、そしてそれらの要素が競争しあうことを期待するのが一般的な実践である。

しかし、効果的で賢明な資産分配は以下の点を指摘する:
  • · マネージドフューチャーズは、ポートフォリオの全体と孤立して検討することはできないし、また株式市場との関連で検討するべきでもない。
  • · 投資家にとっては、バランスの取れた投資戦略をとること、資産の各部分をさまざまな資産クラスやスタイルで分配する論理的理由を理解すること、そして絶えず長期的な目標を念頭におくことが非常に重要。
  • · 特定のポートフォリオ内の異なる金融商品は互いに競争しあうのではなく、補完しあうべきである。大事なことは、異なる金融商品は、異なる経済や市場のシナリオから収益性をもたらし、これらの金融商品は全て同様の動きをしないということである。さもなければ、全ての投資は同時に収益をだすか、あるいは全て同時に損失をだすことになる。


分散化

市場のボラティリティが高いときや、株式や債券が下落しているときは、マネージドフューチャーズは投資家のポートフォリオにおいて重要な部分となる。エクイティや確定利付証券市場が大きく、継続的な下げ相場である場合は、マネージドフューチャーズはポートフォリオ全体のある程度のプロテクションとなる。年金ファンド、寄付金ファンド、財団法人やファミリーオフィスなどのますます高度な投資家は、ポートフォリオのより大きな部分を、エクイティや確定利付証券からマネージドフューチャーズに移行している。マネージドフューチャーズは、オルタナティブ投資の準クラスである。

よくまとめられたCTAデータベースへのアクセスを投資家に提供している企業が数社ある。投資家はこうしたデータベースを利用することで、運用実績を基にCTAのランキングを求めたり、投資顧問別に最高・最低のパフォーマンスを比較したりすることが可能だ。




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