2012年8月9日木曜日

Knight Capital(ナイト・キャピタル)、自由市場ならではの理想的な再起


ウォールストリートで稀に見る、奇跡的な復活劇です。

システム障害に伴う誤発注で4億4000万ドルの損失を被った米マーケットメーカー(値付け業者)のナイト・キャピタル・グループ(Knight Capital Group)は、一度は破綻の危機に直面しながらも、投資銀行やプライベートエクイティーの資金注入などを活用し、わずか数日間で奇跡的な業務建て直しを成し遂げました。

今回のナイト・キャピタルの再起のプロセスでは、顧客の資金や税金などが直接的な損失を被ったわけではなく、一部の専門家からは理想的な経営判断であったとの評価を受けています。

ニューヨーク大学(NYU)金融専門のRoy Smith(ロイ・スミス)教授は、「これ(ナイト・キャピタルの再起のプロセス)こそ、期待されるべきやり方だ。自由市場の問題に対する、自由市場流の対応である」と述べます。

先週、同社のシステム上のエラーを伴う、不適切な取引活動により数十億ドル規模の資金が影響を受ける結果になったものの、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)などの支援により事態を乗り越えました。



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