2012年8月7日火曜日

米ナイト・キャピタル、ブラックストーンなどが総額4億ドル支援


米マーケットメーカーのナイト・キャピタル・グループ(Knight Capital Group)は6日、米プライベートエクイティ(PE)大手ブラックストーン・グループ(Blackstone Group)などから総額4億ドルの支援を受けたことを発表しました。

ブラックストーンの他、シカゴに拠点を置くマーケットメーカーのGETCO、金融サービスのTDアメリトレード・ホールディング、スティフェル・ニコラス、ジェフェリーズ・グループ、スティーブンスが、ナイト・キャピタルの優先株を1株当たり1.50ドルで買い、同社の株式を合計で73%取得したと、ナイト・キャピタルが声明を発表しました。

声明によると、これらの優先株はおよそ2億6700万株の普通株に転換できること、また現在7人で構成される取締役会に新たに3人が加わることが明らかにされています。

ナイト・キャピタルは前週発生した株式売買システムの障害により4億4000万ドルの損失を出しています。

ニューヨーク証券取引所は、ナイト・キャピタルの資本増強が完了するまで同社が扱う500以上の銘柄のマーケットメイク業務を一時的にGETCOに移管することを発表しました。

ナイト・キャピタルのトム・ジョイス最高経営責任者(CEO)は、優先株を引き受けた投資家グループはCEOと幹部チームを支持しているものの、これまでの戦略を維持するか縮小させるか現時点では分からないとしました。

投資家グループによる支援を受け、バンガード・グループとイートレード・フィナンシャルの大手証券2社がナイト・キャピタルへの注文を再開、同社に対する市場の信頼感がやや戻った模様です。




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