2012年7月21日土曜日

ヘッジファンドからマネージドフューチャーズCTAへ

Efficient Capital Management(エフェクティブ・キャピタル・マネジメント)の共同経営者ジム・コーン氏(Jim Cone)が、「マネージドフューチャーズは、実にアルファ型の投資手法で、全ての資産クラスをロングまたはショートできます」と発言しました。
コーン氏によれば、ヘッジファンドは高く評価しているが、そのリターンはベータ型であることが多く、カウンターパーティーリスクやクレジットリスク、そして流動性リスクや透明性リスクが伴います。
マネージドフューチャーズは今現在、ヘッジファンドを含む代替投資(オールタナティブ・インベストメント)の分野において運用資産総額が最も急成長している投資商品で、その総額は3,500億ドルにのぼります。
しかしながら、日本市場と日本の投資家の間では、マネージドフューチャーズに関する知識と理解が十分ではありません。否、欧州やその他各国でも、その知識はまだまだ不足していると言えます。
「私はオーストリア人だが、オーストリアやスイスでは、CTA(商品投資顧問業者)が多く存在するし、その知識も普及している。ペンションファンドなども、CTAを良く理解している。しかし、ドイツや南ヨーロッパの国々では、CTAやマネージドフューチャーズがあまりよく理解されていない。その理由の一つは、欧州の投資家が自らのポートフォリオを作ろうとはせず、ファンド・オブ・ファンズに傾倒しがちだからだ。しかし、今ではよく知られているとおり、ファンド・オブ・ファンズはその勢力を弱めており、マルチ戦略型の運用会社などに、そのビジネス形態をシフトし始めている。」と、コーン氏は語ります。
日本では近年、投資家の間でようやく『ヘッジファンド民主化』が言われるようになりましたが、欧米ではマネージドフューチャーズやCTAがより大きな注目を集めており、より大きな資産が集まってきています。



人気ブログランキングへ

0 件のコメント:

コメントを投稿