2012年7月6日金曜日

韓国、ヘッジファンド産業の国内育成なるか-韓国投資業界の規制改革

韓国型のヘッジファンドとプライムブローカーが同国の金融業界の注目を浴びています。6月中旬、韓国のヘッジファンドに関する二つの会議がソウルで開催され、韓国型ヘッジファンドおよびプライムブローカーが話題の的になりました。一つは韓国ヘッジファンド会議で、韓国金融サービス委員会(FSC)、金融監督サービス、韓国資本市場協会、ニューヨークヘッジファンド円卓会議によって開催されました。もう一つは韓国投資会議で、CFA韓国とCFA Instituteによって開催されました。また韓国投資協会も両方の会議に参加しました。

韓国のヘッジファンドへの規制体制はドラマティックに変遷しました。資本市場強化法(2009年)をはじめとする自由化と投資家保護が進められ、2011年には、韓国内の投資家のオルタナティブ投資需要に対応するために、様々な変革が行われ韓国型ヘッジファンドの地固めが行われました。韓国政府は国内資本市場を強化し、世界水準への引き上げを目指しています。

韓国では近年、5000億ウォン(約43万US ドル)以上の資産を持つ個人投資家が増えるとともに、ヘッジファンドへの投資家層が拡大してきました。それにともないレバレッジ規制(300%から400%に引き上げ)やデリバティブ規制などで規制緩和が行われています。一方、報告義務はより厳しいものとなりました。四半期毎の情報開示では、投資戦略、レバレッジ、デリバティブ投資などについて詳細に記述する必要があります。
また韓国金融サービス委員会(FSC)は2011年11月、ヘッジファンドビジネスへの新規参入について、新たな規制基準を設けました。



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