2012年7月21日土曜日

361キャピタル、カウンタートレンド型のマネージドフューチャーズ戦略ファンド

運用会社や大口資産家に代替投資ファンドを提供する361 Capital(361キャピタル)社。同社の、361マネージドフューチャーズ戦略ファンドは、第2四半期を好調な実績で終えました。

同ファンドの特徴は、市場の相場とは相関性を持たずに、独立して推移するところにあります。したがって、『カウンター・トレンド』、つまりトレンドに反して動きます。

同ファンドは、カウンタートレンド戦略を用い、絶対的収益を目指し、第2四半期は8.15%のプラスリターンを出しました。その一方で、比較すると、モーニングスターのマネージドフューチャーズ指数の同時期のリターンは2.69%のマイナスで、S&P500のそれは2.75%のマイナスとなりました。

アメリカはデンバー所在の361キャピタルは、2011年12月に同ファンドを開設しました。同社のブライアン・カニングハム社長は、同ファンドの実績は、カウンター・トレンド戦略を用いた運用が、今のようなボラティリティの高い市場環境においていかに有益かの証左であると語ります。また同社長は、同ファンドが好調な理由の一つは、「市場は短期的には効率的ではないという理論を基としている」ためだと説明します。「つまり、同ファンドの戦略は、収益(リターン)を得るのに、安定したトレンドの存在する市場環境を必要としない」と。

この点では、同じくアメリカはヘッジファンドの巣窟であるコネチカット州のGlobal Sigma Group(グローバル・シグマ・グループ)社のCTAプログラムと類似します。同プログラムも、市場の相場とは無関係に、S&P500のオプションを頻繁に取引しながら、絶対的リターンを獲得します。同社社長のハンミン・ラオ博士は、ハーバード大学で工学博士号を取得し、マネージドフューチャーズの業界から広く注目を集めている投資顧問です。



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