もしかしたら、ちょっとガッカリされたかもしれません。
というのも、私自身もそうだったのですが、多くの個人投資家は、この類のデータベースでいろいろなCTAを調べているといくつかのことに気が付きます。
- まず、最小投資金額がべらぼうに高い!(数千万円、数億円レベル)
- そして、ドローダウン(マイナス実績の下げ幅)が大きい・・・
- さらに、難しい統計や数字が英語で書かれていて、何がなんだかよくわからない・・・
- 極めつけは、マイナス実績のプログラムも意外と多い・・・
いかがでしょうか?
少なからず、これに近いリアクションや印象を持たれたのではないでしょうか?
でも、ご安心ください。
今日は、マネージドフューチャーズ歴10年の経験を基に、私なりに「CTA選びのポイント」をまとめてみました。
今後は、これらの基準を基に、CTAを選んでみてください。
少しは役に立つはずです。
ポイント①、リターンを求めない!
投資なのにリターンを求めないとはどういうことだ?と思われるかもしれません。
当然、投資、資産運用である以上、プラス実績のリターンは大事なのですが、リターンにばかり気を取られて、狭い視野でリターンを追い求めると、その他の大事なポイントを見失ってしまいます。
なので、はじめはグッとこらえて、リターンを考えるのは後回しにしましょう。
ポイント②、投資金額で絞る!
マネージドフューチャーズ(CTA)のような、株式や債券市場との相関性の無い代替投資(オルタナティブ・インベストメント)資産クラスに投資する最大の利点は、ポートフォリオの分散化にあります。
有名な「モダン・ポートフォリオ・セオリー」によれば、資産の約20%~30%分をマネージドフューチャーズのような代替投資案件に分散するのが、リスクを抑え、リターンを上げるのに最適だといわれています。
もし資産合計が1,000万円の方なら、260万円前後を、1億円なら2,600万円前後をターゲットにするといった具合です。
マネージドフューチャーズへのアロケーション(配分)が、あまりにも大きすぎたり、小さすぎたりすると、ポートフォリオの全体から見た場合に、インパクトが大きすぎたり、小さすぎたりします。
すると、ボラティリティを抑え、リターンを拡大するという、ポートフォリオ分散化の効果を最適化することができません。
ちなみに英語では、Over Diversification(過大分散化)とか、Under Diversification(過小分散化)と言います。
ポイント③、過去の実績が3年間以上に満たないものは足切り!
様々なCTAの実績のグラフを見てもらえばわかると思いますが、多くのCTAは運用開始したての頃は大きなプラス実績をだす傾向があります。
素人は、ハイリターンの魅力に惹かれて、思わず投資してしまいます。
すると、数か月後、あるいは翌年から大きくマイナスに転じる、なんてことがしばしばです。
マネージドフューチャーズやヘッジファンドの業界では、はじめの3年間は様子見をするというのが基本原則です。
ポイント④、マイナスからプラスに転じるリカバリーの期間に注目!
CTAの資料には、ドローダウンとリカバリー期間の比較があります。(このデータが記載されていない場合は要注意。)
つまり、ドローダウンの大きさ(英語では「深さ」と表現します)と、それを取り戻し(リカバーすること)プラスに転じるまでに何ヵ月を要したかが示されています。
質の良いCTAというのは、このリカバリーの期間がわずか1ヵ月とか数ヵ月の短期間です。
ポイント⑤、ボラティリティとリスクの許容範囲を考える!
(この文脈での)ボラティリティとは、簡単に言えば、実績の上下のぶれ幅です。
これが大きいか、小さいか、CTAの扱う商品・市場や取引手法によって変わってきます。
また、投資家一人ひとりで、リスク許容量は異なります。
結局、投資をするのは他でもない投資家本人であり、運用資金も、投資家自身のお金です。
最後は、自身の自己責任と判断で、投資決定することがとても大切です。
ポイント⑥、過去の実績を検証!
免責事項にあるように、「過去の実績は将来の結果を保証するものではありません」が、それを大いに参考にしましょう。
過去の実績が将来の結果を保証しないというのは、実にもっともな話です。
将来の結果が保証されていたら、それは投資ではありません。
しかし、投資判断をするにあたっては、過去のデータを参考に、将来の見通しを立てるしかありません。
この時点で、ポイント①のリターンに注目して、将来の期待に変えましょう。
ポイント⑦、信頼できる先物ブローカーをみつける!
先物ブローカーとは、つまり先物取次業者です。
米国で先物取引をするには、ブローカーは不可欠です。
ブローカーは、CTAのオーダー(注文)を取り、清算したり、投資家の口座を開設したりします。
つまりブローカーなしでは、マネージドフューチャーズも取引も成立しません。
さらに、投資家にとって重要なのは、ブローカーが投資家(顧客)との直接の窓口であり、アドバイス(助言)や顧客サービスを提供します。
CTAはプロの投資顧問(マネー・マネジャー)なので、顧客サービスやマーケティングはほとんどしません。取引にのみ専念します。
問題は、日本語が話せて、日本人と電話やメールでコミュニケーションが取れて、かつ信頼できるブローカーを見つけるということです。
普通は、ブローカーはサービス料や手数料などのフィーはチャージしません。無料です。
タダで得られるサービスなので、これを利用しない手はありませんね。
ブローカーについては、ネット上を見ても、日本語での情報が非常に不足しているので、今後いろいろ書いていきます。
以上です。
役に立ちましたか?
ぜひ参考にしてみてください。
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