成功報酬を英語では「Incentive Fee」(インセンティブ・フィー)と言います。
「インセンティブ」には、
- やる気を起こさせる、鼓舞する
- 出来高による、能率による
などという形容詞の意味がある通り、投資顧問(CTAやファンドマネジャー)のモチベーションとなる報酬形態の一つです。
マネージドフューチャーズやヘッジファンドの業界では、「Two, twenty (2, 20)」と言われますが、「管理費2%、
ファンドやプログラムによっては、管理費が1%~4%、
アグレッシブなプログラムで、成功報酬30%、など稀にあります。
では、この成功報酬が、何に対して20% なのかという問題ですが、これは運用成果である利益分、つまり出来高の20% です。
そして、ここで、ハイウォーターマークという概念が非常に大事になってきます。
これによって、
「出来高 = 過去の運用口座残高のピーク(最高水位)を上回った部分」となります。
ハイウォーターマークとは、「運用実績(パフォーマンス)の過去最高新記録」と考えればわかりやすいと思います。
つまり、運用口座残高の「過去最高水位」ですね。
簡単なCTAの例を使って、具体的に説明しましょう。
(成功報酬は、年間、月間、四半期ごとなど、プログラムによって異なります。以下の例では、月間で話をします。)
そして、ここで、ハイウォーターマークという概念が非常に大事になってきます。
これによって、
「出来高 = 過去の運用口座残高のピーク(最高水位)を上回った部分」となります。
ハイウォーターマークとは、「運用実績(パフォーマンス)の過去最高新記録」と考えればわかりやすいと思います。
つまり、運用口座残高の「過去最高水位」ですね。
簡単なCTAの例を使って、具体的に説明しましょう。
(成功報酬は、年間、月間、四半期ごとなど、プログラムによって異なります。以下の例では、月間で話をします。)
例えば、4月1日に10,000ドルで運用を開始、 4月30日には10%プラスで口座残高が11, 000ドルになりました。
この増加分の1,000ドルの20% の200ドルが成功報酬としてCTAなどの投資顧問に支払われ、 残りの800ドルは投資家の口座に残ります。
5月31日には少しマイナスとなり、残高が10, 500ドルでした。
この場合、成功報酬は一切発生しません。
6月30日にはロスを取り戻し、また口座残高11, 000ドルになりました。
この場合も、成功報酬は一切発生しません。
なぜなら、 口座残高の過去最高新記録であるハイウォーターマークに達していない からです。
7月31日には、ハイウォーターマークとなる13, 000ドルになりました。
過去最高記録の11,000より2, 000ドルのプラスですので、この20% の400ドルが成功報酬としてCTAに支払われます。
以上をまとめると、
$10,000で運用開始
4月:$11,000→ハイウォーターマーク=成功報酬発生
5月:$10,500
6月:$11,000
7月:$13,000→ハイウォーターマーク=成功報酬発生
となります。以上をまとめると、
$10,000で運用開始
4月:$11,000→ハイウォーターマーク=成功報酬発生
5月:$10,500
6月:$11,000
7月:$13,000→ハイウォーターマーク=成功報酬発生
ハイウォーターマーク方式の成功報酬制度の最大の利点は、投資家と投資顧問の動機や目的が一致するという点です。
投資家は資産を増やすことが一番の目的ですし、投資顧問も投資家の資産を増やして初めて報酬が支払われます。
こうして、利害の衝突(Conflict of interests)が避けられ、利害の一致が達成されます。
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