2014年4月1日火曜日

QEPとは?投資適格者とは?

米国市場において、マネージドフューチャーズには、30年以上の長い歴史があります。

従来、ロングとショートのポジションが取れて、マーケットが上げ相場でも下げ相場でも利益を得ることができるマネージドフューチャーズは、主に機関投資家や巨大な投機家によって利用されてきました。

しかし、過去10年ほどにわたり、個人投資家にも利用されるようになりました。

特に、2000年のドットコムバブル崩壊の頃をさかいに、マネージドフューチャーズの民主化、小口化が急速に進みました。

それでもやはり、マネージドフューチャーズやヘッジファンドにいざ投資しようとすると、アメリカではQEP(Qualified Eligible Person)、つまり「適格者」や「適格投資家」である必要があります。

ヘッジファンドなどは最小投資金額が基準が非常に高いことや、リスク・ボラティリティが高いことが、適格者であることが求められる理由の一つです。

これは投資家にとってもいいことですね。なぜなら、こうした規制の目的はほかでもなく、投資家自身を大きな経済的損失から守る、投資家保護にあるからです。

ところが、実はここ7~10年の間に、このマネージドフューチャーズの民主化はますます進み、最小投資金額が下がってきました。

ともあれ、QEPの定義については、本家本元、米国政府規制機関であるCFTCのサイトから参照しましょう!と思ったのですが、とてつもなく詳細で複雑な規定なので、NFAのウェブサイトから、概要だけを参照しましょう。

さて前置きが長くなりましたが、以下が、一般的なQEPの定義です。(ここでは、一個人としての定義のみとし、法人や信託の定義は一切除きます。)


  1. 最近の2年間の年収が、200,000ドル以上である、あるいは同2年間、本人と配偶者の年収の合計が300,000ドル以上であり、さらに当年の年収も同様の額となる見込みがある者。
  2. 市場価格で2,000,000ドル以上の流動資産を有する。 





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