2012年3月30日金曜日

マネージド・フューチャーズの未来 <その1>

一資産クラスとしてのマネージド・フューチャーズは長年、その市場とは相関性のないリターンを強味として、全ての投資戦略のなかでも至高の聖杯と謳われてきた。CTA、商品投資顧問として知られるプロのマネー・マネージャーたちは、幅広い市場において、あらゆる戦略を用い縦横に売買をし、ここ約30年間にわたり活躍してきた。マネージド・フューチャーズ全体としては過去10年間にわたり好調な実績を示してきたものの、それぞれのCTAの実績を見ると、顕著な違いが現れている。

グラント・パーク・マネージド・フューチャーズ社の最高経営責任者(CEO)であるDavid Kavanagh氏によれば、その理由はマネージド・フューチャーズの世界では、それぞれのCTAが異なる投資目的、投資哲学、そして投資スタイルをもっており、それが異なるパフォーマンスとなって現れるという。

グラント・パーク社は、4つの要素に基づいてCTAを分類する。そのうちの一つは「フォーカス」で、CTAが取引を行う特定の先物や通貨市場を指す。CTAが投資する市場は、通過、燃料、株式、債券、穀物・食料、そして金属市場の全て、あるいはこれらのいずれかの組み合わせとなる。

Greg Anderson氏は、16億ドル規模のプリンストン・フューチャーズ・ストラテジー・ファンドオブファンドを運用するプリンストン・ファンド・アドバイザーズ社の投資最高責任者である。同氏いわく、「金利や通貨、株式指数などの金融商品に比重の偏ったポートフォリオは、伝統的なコモディティ(商品)市場を中心としたそれとは異なるパフォーマンスをする。」



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