個人投資家が先物取引を行う場合、IBにオーダー(注文)を出し、IBは投資家に代わりそのオーダー(取引)を実行します。もちろんそれ以前に、取引口座の開設などをサポートしてくれます。
アメリカの一般的なIBのサービスや役割は以下の点が挙げられます。
- 先物・オプションの注文の受付と処理
- 現地の営業時間で、リアルタイムの対応
- マーケット・リサーチや投資情報などを提供
- 取引に関するアドバイスや相談の受付
- 必要に応じてFCMや取引所の間に立ち、トラブル等を解決
- 英語によるメールや書類を日本語で解説
- 煩雑な書類手続きなどの記入や提出を代行
ちなみに、逆に言ってしまえば、上記のサービスを無料で提供してくれないようなIBとは取引を避けた方が無難でしょう。日本語が通じるということは最低条件です。
これに対し、FCM(Futures Commission Merchant)は先物取次業者のことで、主に証拠金の受け入れや、先物取引の清算を行います。
FCMは、NFAおよびCFTCなどの米政府の自己規制機関への登録が義務付けられており、これら機関により規制・監督されています。
なお、「証拠金の受け入れ」と言っても、マネージドアカウント(管理口座)の場合は、資金の完全分離保管をすることが常識ですので、実際には投資家の資金は該当のFCMが利用するカストディアン(金融機関)に口座を設け、資金を預けることになります。
これにより、仮に万一FCMやIBが倒産したり消滅したとしても、投資家の資金は完全に保護されます。
もし完全分離保管やカストディアンでの口座管理をしていないところがあれば要注意です。信用リスクが高すぎますので、その様な業者との取引も避けるべきでしょう。
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