ラベル ブローカー の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ブローカー の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2014年5月28日水曜日

IB(イントロデューシング・ブローカー)とは何か?

米国の商品先物取引におけるIB(Introducing Broker)とは、つまり仲介業者のことです。

個人投資家が先物取引を行う場合、IBにオーダー(注文)を出し、IBは投資家に代わりそのオーダー(取引)を実行します。もちろんそれ以前に、取引口座の開設などをサポートしてくれます。

アメリカの一般的なIBのサービスや役割は以下の点が挙げられます。


  • 先物・オプションの注文の受付と処理
  • 現地の営業時間で、リアルタイムの対応
  • マーケット・リサーチや投資情報などを提供
  • 取引に関するアドバイスや相談の受付
  • 必要に応じてFCMや取引所の間に立ち、トラブル等を解決
  • 英語によるメールや書類を日本語で解説
  • 煩雑な書類手続きなどの記入や提出を代行


ちなみに、逆に言ってしまえば、上記のサービスを無料で提供してくれないようなIBとは取引を避けた方が無難でしょう。日本語が通じるということは最低条件です。

これに対し、FCM(Futures Commission Merchant)は先物取次業者のことで、主に証拠金の受け入れや、先物取引の清算を行います。

FCMは、NFAおよびCFTCなどの米政府の自己規制機関への登録が義務付けられており、これら機関により規制・監督されています。

なお、「証拠金の受け入れ」と言っても、マネージドアカウント(管理口座)の場合は、資金の完全分離保管をすることが常識ですので、実際には投資家の資金は該当のFCMが利用するカストディアン(金融機関)に口座を設け、資金を預けることになります。

これにより、仮に万一FCMやIBが倒産したり消滅したとしても、投資家の資金は完全に保護されます。

もし完全分離保管やカストディアンでの口座管理をしていないところがあれば要注意です。信用リスクが高すぎますので、その様な業者との取引も避けるべきでしょう。




人気ブログランキングへ

2014年4月11日金曜日

アメリカでマネージドフューチャーズ(CTA)に投資:ブローカー(先物取次業者)とは?(その2)

前回につづいて、アメリカの商品先物業界におけるブローカー(Commodity Broker または先物取次業者)についてです。

特に、マネージドフューチャーズ(CTA、商品投資顧問)などの一任勘定口座形式で投資をする場合の、イントロデューシング・ブローカー(Introducing BrokerまたはIB)の役割について考察します。

アメリカでマネージドフューチャーズで資産運用をする場合、主に次の三者が関わり合います。

  • 投資家
  • CTA
  • ブローカー


そして、この三者はお互いに依存しあう関係にあります。

CTAは投資家の資産を使って投資・取引をするので、投資家(の資金)がいなければ、いくら投資戦略やプログラム(システム)があっても宝の持ち腐れです。

また、ブローカーはCTAのオーダーを受けそれを清算するので、ブローカーなしにはCTAは取引ができません。

そして、投資家は、CTAがいなければプロの運用や取引を享受できませんし、またブローカーがいなければ、投資家はCTAとの連携も取れなければ、取引口座を開設することもできません。

さて、この場合ブローカーは、トレード(取引)の意思決定のプロセスから完全に除外されます。

なぜなら、CTAの取引口座は、一任勘定口座というだけに、CTA(商品投資顧問)の一任により運用されます。

つまりCTAに意思決定権があるわけです。そしてその取引戦略は、開示書(ディスクロージャー・ドキュメント、またはDisclosure Document)に前もって明記されているので、その時の気分や状況で取引戦略を変更したりできません。

当然、ブローカーが取引を勧めたり、促したりすることもできません。

成功報酬を主な収入源とするCTAの唯一の目的は、リターンをあげて投資家の資金を増やすことにあります。

CTAは、取引手数料は一切受け取りません。むしろ、取引手数料は運用口座から差し引かれるので、取引手数料が高くなるほど、実績にマイナスにひびきます。

この構造は、投資家にとっては大きな利点であり、投資家びいきの仕組みになっています。

こうした、三者の目的や利害関係の仕組みにより、同じIBでも、自己取引の場合と一任勘定口座での運用の場合では、投資家に対する関わり方が変わってきます。





人気ブログランキングへ

アメリカでマネージドフューチャーズ(CTA)に投資:ブローカー(先物取次業者)とは?(その1)

アメリカの商品先物業界におけるブローカー(Commodity Broker または先物取次業者)について説明します。

ネット上でも、アメリカのブローカーに関する情報が、日本語だと極度に不足しているようです。

これは残念なことです。

なぜなら、アメリカのマネージドフューチャーズ(CTA、商品投資顧問)に投資するうえで、ブローカーは不可欠な存在であると同時に、ブローカーによって、顧客である個人投資家の投資経験は大きく変わってくるからです。

ブローカーには大きく分けて二種類あります。

マーケットにオーダー(注文)を出したり、それを清算したり成約に導いたりするブローカー・ディーラー(Broker DealerまたはBD)と、そのBDと投資家の取次をするイントロデューシング・ブローカー(Introducing BrokerまたはIB)です。

個人投資家である私たちは、IBと直接のやり取りをします。

IBは、投資家である顧客に、市場分析(マーケット・アナリシス)、取引助言、注文の処理、口座の開設・解約の手続き、その他様々な顧客サービスを行います。

IBの主な収入源は、先物やオプション取引にかかる取引手数料の一部です。

その他、サービス手数料や助言手数料などは通常受け取りませんが、商品によっては、口座開設の初期にのみ、その運用資金の数パーセントの手数料がかかることもあります。

取引手数料が収入源ということは、投資家の運用実績のプラスとマイナスにかかわらず、取引回数(ボリューム)が多ければ多いほど、実入りも大きくなるということになります。

なので、自己売買をしている投資家は、IBが勧めてくるトレードの助言が誠実で正直なものか、それとも手数料目的なのかという点に注意する必要があります。

良いIBというのは、投資家との長期的な関係を重視し、あくまで投資家の資産を増やすことに主眼をおきます。

一方、悪いIBは、とにかく取引と注文の数と量だけを追い求めて、すぐに投資家の口座の残高が減ってしまったり、マージンコールに陥ったりします。

但し、マネージドフューチャーズ(CTA、商品投資顧問)などの一任勘定口座形式で投資をする場合、事情は大きく異なります。

(つづく)




人気ブログランキングへ

2014年4月10日木曜日

マネージドフューチャーズ(CTA)の選び方の基準とポイント

みなさんは、すでにオータムゴールドなどのCTA(商品投資顧問)データベースはご覧になられたでしょうか?

もしかしたら、ちょっとガッカリされたかもしれません。

というのも、私自身もそうだったのですが、多くの個人投資家は、この類のデータベースでいろいろなCTAを調べているといくつかのことに気が付きます。

  • まず、最小投資金額がべらぼうに高い!(数千万円、数億円レベル)
  • そして、ドローダウン(マイナス実績の下げ幅)が大きい・・・
  • さらに、難しい統計や数字が英語で書かれていて、何がなんだかよくわからない・・・
  • 極めつけは、マイナス実績のプログラムも意外と多い・・・

いかがでしょうか?

少なからず、これに近いリアクションや印象を持たれたのではないでしょうか?

でも、ご安心ください。

今日は、マネージドフューチャーズ歴10年の経験を基に、私なりに「CTA選びのポイント」をまとめてみました。

今後は、これらの基準を基に、CTAを選んでみてください。

少しは役に立つはずです。



ポイント①、リターンを求めない!

投資なのにリターンを求めないとはどういうことだ?と思われるかもしれません。

当然、投資、資産運用である以上、プラス実績のリターンは大事なのですが、リターンにばかり気を取られて、狭い視野でリターンを追い求めると、その他の大事なポイントを見失ってしまいます。

なので、はじめはグッとこらえて、リターンを考えるのは後回しにしましょう。



ポイント②、投資金額で絞る!

マネージドフューチャーズ(CTA)のような、株式や債券市場との相関性の無い代替投資(オルタナティブ・インベストメント)資産クラスに投資する最大の利点は、ポートフォリオの分散化にあります。

有名な「モダン・ポートフォリオ・セオリー」によれば、資産の約20%~30%分をマネージドフューチャーズのような代替投資案件に分散するのが、リスクを抑え、リターンを上げるのに最適だといわれています。

もし資産合計が1,000万円の方なら、260万円前後を、1億円なら2,600万円前後をターゲットにするといった具合です。

マネージドフューチャーズへのアロケーション(配分)が、あまりにも大きすぎたり、小さすぎたりすると、ポートフォリオの全体から見た場合に、インパクトが大きすぎたり、小さすぎたりします。

すると、ボラティリティを抑え、リターンを拡大するという、ポートフォリオ分散化の効果を最適化することができません。

ちなみに英語では、Over Diversification(過大分散化)とか、Under Diversification(過小分散化)と言います。



ポイント③、過去の実績が3年間以上に満たないものは足切り!

様々なCTAの実績のグラフを見てもらえばわかると思いますが、多くのCTAは運用開始したての頃は大きなプラス実績をだす傾向があります。

素人は、ハイリターンの魅力に惹かれて、思わず投資してしまいます。

すると、数か月後、あるいは翌年から大きくマイナスに転じる、なんてことがしばしばです。

マネージドフューチャーズやヘッジファンドの業界では、はじめの3年間は様子見をするというのが基本原則です。



ポイント④、マイナスからプラスに転じるリカバリーの期間に注目!

CTAの資料には、ドローダウンとリカバリー期間の比較があります。(このデータが記載されていない場合は要注意。)

つまり、ドローダウンの大きさ(英語では「深さ」と表現します)と、それを取り戻し(リカバーすること)プラスに転じるまでに何ヵ月を要したかが示されています。

質の良いCTAというのは、このリカバリーの期間がわずか1ヵ月とか数ヵ月の短期間です。



ポイント⑤、ボラティリティとリスクの許容範囲を考える!

(この文脈での)ボラティリティとは、簡単に言えば、実績の上下のぶれ幅です。

これが大きいか、小さいか、CTAの扱う商品・市場や取引手法によって変わってきます。

また、投資家一人ひとりで、リスク許容量は異なります。

結局、投資をするのは他でもない投資家本人であり、運用資金も、投資家自身のお金です。

最後は、自身の自己責任と判断で、投資決定することがとても大切です。



ポイント⑥、過去の実績を検証!

免責事項にあるように、「過去の実績は将来の結果を保証するものではありません」が、それを大いに参考にしましょう。

過去の実績が将来の結果を保証しないというのは、実にもっともな話です。

将来の結果が保証されていたら、それは投資ではありません。

しかし、投資判断をするにあたっては、過去のデータを参考に、将来の見通しを立てるしかありません。

この時点で、ポイント①のリターンに注目して、将来の期待に変えましょう。



ポイント⑦、信頼できる先物ブローカーをみつける!

先物ブローカーとは、つまり先物取次業者です。

米国で先物取引をするには、ブローカーは不可欠です。

ブローカーは、CTAのオーダー(注文)を取り、清算したり、投資家の口座を開設したりします。

つまりブローカーなしでは、マネージドフューチャーズも取引も成立しません。

さらに、投資家にとって重要なのは、ブローカーが投資家(顧客)との直接の窓口であり、アドバイス(助言)や顧客サービスを提供します。

CTAはプロの投資顧問(マネー・マネジャー)なので、顧客サービスやマーケティングはほとんどしません。取引にのみ専念します。

問題は、日本語が話せて、日本人と電話やメールでコミュニケーションが取れて、かつ信頼できるブローカーを見つけるということです。

普通は、ブローカーはサービス料や手数料などのフィーはチャージしません。無料です。

タダで得られるサービスなので、これを利用しない手はありませんね。

ブローカーについては、ネット上を見ても、日本語での情報が非常に不足しているので、今後いろいろ書いていきます。



以上です。

役に立ちましたか?

ぜひ参考にしてみてください。





人気ブログランキングへ